論語 述而 其の三十七 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は先週の話の続きや補足といった内容です 主語が「君子」から「子(孔子)」になっているだけで、内容的には重複する部分があるかもしれません それでは、お付き合いください

原文・訳

子温而厲。威而不猛。恭而安。

子はおだやかにしてしかはげし。ありて而もたけからず。うやうやしくして而も安し。

解説・意訳

前回は孔子の目線で「君子とは」といった内容の話をしていましたが、今回はで弟子たちの目線から見た「孔子(君子)」の人となり(人柄や人間性)の話になります(前回、述而36はコチラ

大きく3つに分かれています 一つずつ解説していきます
① ” 温やかにして而も厲 “ は、「温やか」は「穏やか」と同意になります そして、大きく分けた3つに共通して使われている「而も」は、日常でもよく使う「しかも(そうである上に・それに加え)」といった意味です 最後の「厲し」は金属の属に似ていますが別の字です 厲は「とぐ・磨く・はげしい・するどい」などの意味のある漢字になります ひとまずココまでにして次にいきます

② ” 威ありて而も猛からず ” の「威」は「人をおそれ従わせる勢い」という意味があります 「猛からず」の「~からず」は否定になるので「猛(荒々しく)ない」となるワケです 次にいきます

③ ” 恭しくして而も安し ” の「恭」は「礼儀正しい・丁寧」といった意味になり、「安」は安心・安全、気安いといった意味の「安い」になります 以上を踏まえて意訳していくと…

先生は、穏やかではあるけども研ぎ澄まされた烈しさがある 威厳があるけれども猛々しくない 丁寧で礼儀正しいけれども堅苦しくなく親しみやすい となります

先週の話と合わせて考えると「君子」というのが、どんな人なのか何となくイメージが湧くかと思います Harashimaは、「穏やかで飄々としているが一本筋の通った思想(礼儀や道徳)を持った人物」というイメージですが…どうですかネ また、小人が嫌いで叱ったりするが「こうしろ!」「こうだろ!」と自分の思想を押し付けるような事はしないかわりに、「小人ってヤツは…」と小人の無礼・不道徳を例に挙げて気づかせる手法をとるのも「君子(孔子)」ならでは…かもしれませんネ

Harashimaがアレコレ述べる章

孔子が、こうやって他人(弟子)の目から見ても君子(立派な人)に見えるのは「教わっている先生だから」という部分を割り引いたとしても、言行一致しているからに他なりません でなければ説得力もないし、誰もついてきません そして、人間的な魅力も備わっているからこそ慕われて人(弟子)も集まるのでしょう

厳しすぎてもついてこないだろうし、甘やかしすぎても育たない…アメとムチではないですが、強弱や硬軟を織り交ぜて弟子たちを育成していたのが伺える孔子への評価に思えます この評価には孔子も一安心する内容なんじゃないかなぁと思います …知らんけど

「自分が他人からどのように見られているか?」は誰しも少しは気になる事ではありますが、あまり気にし過ぎると疲れます 万人に好かれるは無理です 好意的な人もいればアンチもいるのがフツーであって、好意的な人たちだけに囲まれて過ごすのは選択を誤りやすく危険な気がします いわゆるワンマン+Yesマンな組み合わせです

「カリスマ」といわれる人が周囲に好意的な人が集めて持ち上げられて有頂天となり、勘違いをして大きなミスを犯す事は歴史上いくらでもあります そういった話がある中で、弟子(好意的なフォロワー)と生活を共にしても「ブレない」孔子という人は、そういった過去の出来事の反省を踏まえ(学び)、謙虚・謙遜を常として現状に満足する事なく学問を続け、自分を客観視したりして迷走しないようにしていたのではないでしょうか

逆に、アンチに囲まれてしまうのは悲惨です 逃げれるモノなら逃げた方がいい…ロクな事がない(経験者は語る) 詳しい話は控えておきますが、壮絶な目に合うので何か目的がある場合を除いて「逃げるが勝ち」ですので、そぉ~っとフェードアウトしてください

おっと…話を変えます

前にも述べましたが、Harashimaは君子を目指しているワケではなく小人にならないように、小人の言動に陥らないように論語を愛読しています そういう理由でいくと上を見ているというより下を気にしている、自己肯定感の低いヤツです そんな自分の性格を改造しようと取り組んでいるのですが、長年のクセを矯正するのは難しい…

かと言って、放っておいて治るモノでもないので自分で治療するしかない…そうして少しずつ過去の自分からアップデートしています 何度もトライ&エラーを繰り返す内に段々と下は気にならなくなりました 今がちょうど前を向いている状態なのかもしれませんネ

他人から何と思われようがコツコツ続けていれば自ずと成果や結果が伴ってきて、最初はバカにしていた人も見直さざるを得ない時が来ます そうなった時に素直に「あの時は自分が間違っていた」と言えるか?が大切な事です そこは相手次第なのですが、自分が同じ事をしたならキチンと言うのがオトナであったり、けじめだと思います それができない人が小人(しょーもない人)なのでしょう

穏やかでもなければ鋭さもない、(盗人)猛々しいだけで威厳もない、粗野で乱暴で親しみにくい…
そんな人にならないようにしたいですネ また来週!

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