論語 述而 其の三十 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は話の背景を含め、かなり長くなりそうなので覚悟してください しかし、あまり気分のいい内容の話ではないので短くまとめられれば…と思っているので、お付き合いください

原文・訳

陳司敗問。昭公知禮乎。孔子曰、知禮。孔子退、揖巫馬期而進之、曰、吾聞、君子不黨。君子亦黨乎。君取於呉。爲同姓、謂之呉孟子。君而知禮、孰不知禮。巫馬期以告。子曰、丘也幸。苟有過、人必知之。

陳の司敗しはい問う。昭公は礼を知れるか。孔子曰く、礼を知れり。孔子退しりぞく、巫馬期ふばきゆうして之を進ましめて、曰く、吾聞く、君子はとうせずと。君子もた党するか。君 呉に取る。同姓なるが為に、之呉孟子ごもうしと謂う。君にして礼を知らば、たれか礼を知らざらん。巫馬期以て告ぐ。子曰く、きゅうや幸いなり。いやくも過ち有らば、人必ず之を知る。

解説・意訳

今回は説明しないといけない部分がたくさんあって面倒くさい…まずは読みやすく意訳します その後、一つ一つ説明していきます

陳の司敗(司法長官)が質問した「昭公(魯の君主)は礼をしっているか」と 先生は言った「礼を知っています」先生が退出すると、巫馬期(孔子の弟子)に会釈して前に進みながら「私は、君子は仲間同士を褒めたりしないと聞いたが、君子もまた仲間同士を褒めたりするのかな 昭公は呉から奥方を迎えられたが、同姓であるために(と呼ばず)呉孟子と呼ばれた この君が礼をご存知だというなら、礼を知らない者などいないだろう」 巫馬期がその事を(先生に)告げた 先生は言った「丘(孔子)は幸せ者だ 少しでも過ちがあれば、必ず誰かが気づいて指摘してくれる」

途中の()たちは読みやすくするための説明などになります まず「陳の司敗」は「陳という国の司法長官」です 「昭公」は、孔子の故郷「魯の君主」の名前になります 巫馬期は孔子の弟子で、論語の中で登場するのはこの一節のみです 次に「(姫と呼ばず)呉孟子と呼ばれた」の部分ですが、これはHarashimaも詳しく理解していないから参考にしている書籍の説明を借ります そして、少し長くなります 魯と呉は共に姓を「姫」としていたそうです(国の姓って…?ですが、流します) で、中国では昔から「同姓の結婚はタブー」といったキマリがあったそうです そのタブーを犯して結婚したから「姫と呼ばず呉孟子と呼んだ」となっています 最後の「丘」とは「孔子の名前」です

要するに、陳の司法長官が孔子に意地悪な質問をしたのです「(タブーを犯して結婚した)昭公は礼を知っているのか」と もちろん孔子はその事も知っていたけど、伏せて「知っています」と返事したのです で、司法長官は孔子が退出した後に、弟子の巫馬期に昭公のタブーを話して聞かせて「君子(孔子)は馴れ合いのような褒めごとはしないと聞いていたのだが…? そんな昭公が礼を知っているというなら、礼を知らない者などいないだろう」と嫌味をいうのです その一部始終を巫馬期は孔子に話します それを聞いた孔子が「私(丘)は幸せ者だ 小さい間違いに必ず気づいてくれる人がいる」とチクチク言葉にポジティブな返しをする そういった話になります

こういう嫌味な人って、いつの時代にもいるものなのですね 孔子の本心は読み取れませんが、上手い返しをすることでメンタルをコントロールしているのだと思います(そもそも巫馬期が黙っておけばいいだけな気もしますが…まぁ、そこには触れないでおきましょう)

Harashimaがアレコレ述べる章

何だか知らないけど、やたらと攻撃的に突っかかってくる人っているよネ 性格が悪いのか?すでに誰かに先入観を刷り込まれているのか?何なんだろうか? 初対面で舐められないようにするために恐怖心を植え付けようとしているのなら逆効果なのを知っておいた方がいいと思います(個人的には、幼稚で頭も悪くて弱い印象を受けます)

第一印象って重要らしく、最初に受けたイメージが変わるには相当な時間がかかるそうです(逆に最初の好印象が悪化するのは早い気がします) 漫画やアニメやドラマにある恋愛物で出会い(第一印象)は最悪だが、紆余曲折あって徐々に惹かれ合う…ってパターンはよくあるけど「漫画やアニメやドラマだから…」と思っておいた方が間違いないように思います(まぁでも、男女の仲は少し違うかも) 

…話を変えます
今回の陳の司法長官と孔子に面識があったのかは不明ですが、想像するに面識はなくて「君子」として有名な孔子に一方的に嫉妬しているだけな人だと思います そういう人っているものなのです 人から聞いた人物像を鵜呑みにする(刷り込まれる)ステレオタイプだったり、そこから自分の想像が加わり勝手に嫉妬したり、舐めてかかるなどする人は一定数います

最近でいうと、人事異動で他所から来る人について「知ってる人」の話を聞いてどんな人なのか見当をつける…という、何処にでもある、よくある話がそのままその人の印象になりそうな(刷り込まれる)場面に遭遇したので「実際はどうだか分からないから変な先入観は持たない方がいい」と発言しておきました しかし、向こう(相手)はコチラの情報を色々刷り込まれているかもしれません 難しいですネ 人間関係って…そういった話によるウワサ話やモヤモヤする話は掃いて捨てるほどあるのですが、ここでは控えておきます

ホントは色々まだまだ述べたい気分ですが、長くなってしまったのでこの辺にしておきます
また来週!

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