論語 泰伯 其の五 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回も先週に引き続き曾子の語った一節です 今回は元気な頃に語った話になるのかな?友達についての話になります それでは、お付き合いください

原文・訳

曾子曰、以能問於不能、以多問於寡、有若無、實若虚、犯而不校。昔者吾友、嘗從事於斯矣。

曾子曰く、能をもって不能に問い、多きを以てすくなきに問い、有れども無きが若く、つれどもむなしきが若く、犯されてむくいず。昔者 吾が友、かつここに従事せり。

解説・意訳

今回は先に意訳をして、その後に個別で解説をしていきますね

曾子は言った「自分には才能があるのに才能のない者に質問し、自分には豊かな知識があるのに知識の乏しい者に質問し、持っているのに持っていないようにし、充実しているのに空っぽのようにし、嫌な事をされても仕返しをしない。昔、私の友達は、そのように生活していた」となります

「能」というが「才能」を表し、「多い少ない(寡ない)」は「知識の量」としています 「有る無い」は「物質的な持ち物ではなく(才能や知識の他)目に見えないもの」の事だと思われます 「実つれども虚しきが若く」と「犯されて校いず」は意訳そのままで伝わるかと思います

最後の「昔者 吾が友、嘗て斯に従事せり」もそのままですが、「従事」を生活としたのは「儒教の教則に沿った(従事した)生活をしていた」と思われるのでそうしました(参考にしている書籍では「行動」となっています)

そして「昔の友達」ですが、これは顔回という曾子より16歳年長の兄弟子の事だといわれています この顔回ですが、今までに何度も登場しているので詳しい説明は省きますが、孔子も認める一番の弟子です とても優秀だったのですが、孔子より先に亡くなってしまい、落ち込み過ぎて「顔回ロス」になるくらい可愛がった弟子になります

この友達を顔回と断定して話を進めると、顔回は好奇心旺盛で自分の知らない事に対して分け隔てなく誰にでも質問して答えを知ろうとするタイプで、自分から他人に何かをすることはないタイプのように思えます(何だか嫌な奴のように思えますが…「ホントに顔回なのかな?」ですネ)

おっと、解説や説明ではない話になりそうなので、この辺にしておきます

Harashimaがアレコレ述べる章

顔回と思われる友達(同志)の話でしたが、パッと見は褒め称えているような感じにみえるけど…なんて説明していいのか分かりませんが、これだけでは何も伝わってこない気がします 「そのように生活していたから何?」です(Harashimaがひねくれているだけ?) 曾子は、そんな友のことをどう思っていたのか?…ですかね ソコの記述がないからイマイチ伝わってこないように思います

それと、上記とは異なりますが、才能や知識の有る無しに関わらず自分の知らない事は知っている人に質問するだろうし、奪われる可能性があれば持っていない振りをするだろうし、満たされていたとしても謙虚・謙遜して不足しているように振舞うこともあるだろうし、逆恨みを警戒して仕返しをしない場合もあります(そもそも友達にとっては嫌な事ではないかもしれない) どれも「フツー」に思えるのですが…違うのかな?

まぁ、「逆恨みを警戒して仕返しをしない」というのは消極的で意気地のない態度で、相手を調子付かせてしまい相手の言動をエスカレートさせてしまう可能性があるので「フツー」ではない気もします 毅然とした態度で対応する方が有効かもしれません 「失敗したなぁ…」と思う場面が多々ありますからネ(経験者は語る)

昨今、SNSの普及による影響なのか?物事の一部分だけをクローズアップした場面に直情的、脊髄反射的に反応して怒っている人、いるよネ その情報を鵜呑みにしてしまうステレオタイプといえる人たちです 事情や背景を知ろうともせず、自分の中の常識や正義が絶対で譲らない、聞く耳はないし話も通じない、そんな人が増えた気がします

そんな人に絡まれたが最後、コチラが毅然とした態度で誠実に対応しても変わらない むしろ次から次へと誹謗中傷を繰り返しエスカレートしていく 嫌な思いから逃れようにも逃れられなくなります なので逆に相手にせず放っておくと、今度は間違ったデタラメな(勝手に決めつけられた)情報が定着してしまい面倒や不利益が生じるのです

誰にでもステレオタイプな面はあると思うのですが、最初の直情や脊髄反射的な場面で踏みとどまる(一呼吸おいて考える・調べる)ことをすれば、より善い判断に繋がり誤解や勘違いによる無益な議論や争いが減る気がします

ソレを習得するには「知らない事は知っている人に聞く、知ったかぶり(持っているふり)をしない、必要以上に欲しがらない、嫌な思い(一時の恥)をガマンする」素直さや誠実さをもって続けるのが近道です 高くて薄っぺらいプライドが邪魔してる人には難しいかな?

しょーもない(小人な)ステレオタイプになる前に学びましょう! それでは、また来週!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました