論語 泰伯 其の六 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 先週に引き続き曾子の語った一節です 今回は有名な言葉の元ネタとなっているらしい一節となります(Harashimaはこの一節で初めて知りました) どんな言葉か気になりますよね それでは、お付き合いください

原文・訳

曾子曰、可以託六尺之孤、可以寄百里之命。臨大節而不可奪也。君子人與、君子人也。

曾子曰く、もっ六尺りくせきを託すく、以て百里のめいす可く、大節たいせつのぞんで奪う可からず。君子人か、君子人也。

解説・意訳

まずは意訳します その後に漢字やらを色々と解説していきますね

曾子は言った「幼い孤児を預けることができ、諸侯の国の政治を任せることができ、大事件に際しても(志を)奪うことができない。(そうした人は)君子といえる人物だろうか、(そうした人こそ)君子と言える人物だ」となります

まず「以て六尺の孤を託す可く」の「六尺」は長さ(身長)を表しており、一尺の長さが今と当時で異なるようで参考にしている書籍では135㎝(一尺22.5㎝)という事になっています 「孤」というのが「孤児」のことを表しており、合わせた「135㎝の孤児」というのは「幼くして家督(王位)を継いだ若君」を指す言葉となり、後世「以て六尺の孤を託す可く」という言葉は、幼君の補佐役の間で有名な言葉となり金科玉条(とても大切で従うべき法律)となったそうです

次の「以て百里の命を寄す可く」が「諸侯の国の政治を任せる」となるのは、当時は諸侯(人民を支配していた人)の領土の面積が原則として四方百里(1里は約4㎞ですが当時が何㎞かは不明)だった事と、「命を寄す」の「寄せる」というのが託すと掛かっていて「預ける」と考えると「命を預ける(捧げる、従う)」となり、四方百里を支配する「諸侯に政治を任せる」という意味になるのだと思います

次の「大節に臨んで奪う可からず」は少し難しい…参考にしている書籍では括弧書きで(志)となっていますが、大事件で志が奪われるか?少し違う気がします 「可からず」は「ダメ・禁止」といった意味なので「奪ってはいけない」になると思うんだよね なので多分、話の筋から言うと「諸侯の政治を揺るがす大節(大事件)が起きた時に『王位や政権』を握って(奪って)はいけない」という事ではないか?と思います…知らんけど

で、「そうした人は君子といえるか? 君子と言える人物だろう」となるワケです

要するに「私利私欲に打ち克ち、広範囲の知識や情報に精通し、サポート役に徹することができる人物は君子といえるだろう」という事だと思います 立派な王に育て上げるべく幼い王の側近として自我を抑えて接する、自分の役目や役割を理解して黙々と遂行する…時代劇などに登場する「家老(爺)」のような存在、そんなイメージですかね

幼君の性格もありますが、諫言(小言)が多くて煙たがられて嫌われる、酷いと首にされたり殺されてしまう場合もあるようですから、割に合わない嫌な仕事かもしれません(仕事ではなく使命に思っているかも?ですネ)

Harashimaがアレコレ述べる章

幼君ではないけど「いい歳ブッこいた暴君」に諫言を続けて何年も冷遇されているHarashimaの境遇に似ていて共感しかないですな(…Harashimaが君子ではない事を除いて) まぁ、そんな話は何処にでもいくらでもあるだろうから今さらですけど…(それこそ2500年以上前からあるようなので)

そんな歴史の話をすれば、暴君たちの末路も長短はあっても結末は同じ「滅亡」です 滅亡したのち別の君主が立て直し再興する場合もありますが、それは暴君が去った後の事なので全く別の話になるかと思います(Harashimaはそんな再興させる話や成長物語が好物です 例えば、ドラゴンズを監督した落合博満の話だったり、シリコンバレーのユニコーン企業のサクセスストーリーだったり)

…少し脱線してしまったので戻します

儒教では「長幼の序(年上は年下の面倒を見る、年下は年上を敬う)」という秩序が根底にあります 日本人はこの流れを汲んでいるので年上へのタメグチに敏感であったり、年下を「逆らわない存在」と決めつけて年下へ対しての横柄な態度や失礼・無礼な言動が許される雰囲気があります

個人的に「長幼の序」は争いやイザコザを避けるのには重要で効果的な思想?法則?ルール?だと思っているのですが、昨今はこの秩序が正しく機能していない、逆に仇となって起こる事件も少なくありません 例えば「学校関係」なんかは、先生と生徒に長幼の序がなければ管理の難しい場であると思いますが、ここに親(先生と親との間の長幼の序)が絡むと面倒なことになる そんな話は枚挙にいとまがないですよネ

本来であれば学や知、徳といったモノを積んだ年長者が経験の浅い年少者を指導するから年少者は「この人はスゴい」となり尊敬されるワケですが、そういったモノを積んでいない年齢だけ上な人が偉そうにテキトーな事をいうから年少者から舐められる…秩序が狂い年長者は怒る、それが余計に年少者にとって尊敬から遠ざかる行為となってバカにされる そういう事だと思います

※余談になりますが、最近は年齢よりもmoneyやステータス(社会的地位)、フォロワー数といった「失う事もあるモノ」の方に価値があるように感じます 個人的には知識や経験といった「無くならない、奪われないモノ」の方が大切で価値があると考えています

Harashimaは舐めた事する年下に怒ることもありましたが、最近は幼君の爺でもないので放っておく事にしています 馬鹿にバカにされると余計に腹が立つ、それの繰り返しですり減らされるのはバカバカしいですからね そしたら馬鹿な年少者(元々いた舐められる年長者)が次々に暴君になっていく、いち早く滅亡の危機を察知していたのに聞く耳を持っている人はいないし、話の通じる人もいない そんな状況が現在進行形で続いています

逃げる手もありましたが、さっき述べた通り再興する話や成長物語が好きなのでね 滅亡後の再興や立て直しに興味や関心があって今に至るワケです(Harashimaが滅亡に導いていると思っている、信じ込んでいる人もいるようですが、的外れな濡れ衣で困る)

おっと、また余計な事をベラベラ…じゃない、ダラダラと述べてしまった(汗)

Harashimaは君子ではないけど、六尺の孤を託されればサポート役に徹することもできます しかし、基本的に私利私欲(再興や立て直しをやってみたい、それでmoneyを得たい)にまみれ、サポート役に徹することができない(自分でアレコレやりたい)ヤツからですネ…やるからには率先したいし、儲けたいと思うのは自然な欲求であってネガティブな感情ではないと思います

求められる役目や役割を理解して柔軟に対応する、それがオレ流…なんてナ それでは、また来週!

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