論語 泰伯 其の十六 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は、良いか?悪いか?の判断は別として現代では少数となってしまったように感じる人を紹介している一節です 面白く思える分け方というのかな?そんなところを気にしつつ、お付き合いください

原文・訳

子曰、狂而不直、侗而不愿、悾悾而不信、吾不知之矣。

子曰く、きょうにしてちょくならず、とうにしてげんならず、悾悾こうこうとしてしんならず、之れを知らず。

解説・意訳

まず漢字ですが、その前に「○○にして○○ならず」が3回続いているのが分かると思います なので、見やすくする意味も含め①~③で説明していきます

①「狂」は、ここでは「狂おしいほど情熱的」という意味になります 「直」は、「真正直」
②「侗」は、「愚かしいほど子供っぽい」という意味で、「愿」というのは、「真面目」です
③「悾悾」というのは、「バカ正直」の事で、「信」は「誠実」という意味で用いられています
以上のことを踏まえて意訳していくと

先生は言った「情熱的なのに真正直でない者、子供っぽいのに真面目でない者、バカ正直なのに誠実でない者を、私は見たことがない」となります

どういう事か説明すると、
①は、狂おしいほど情熱的=熱狂的な人というのは真正直である 例えば、旨いラーメンを作ることに情熱を燃やしている人というのは味の感想にウソはいわない いわゆる忖度をせず、真正直に「旨い・不味い」を答えるはずです
②の愚かしいほど子供っぽいを言い換えると「少年にように純粋で素直な人」となり、そんな人の多くは「真面目であるはず」ということをいっています
③は①の延長で話をすると、忖度なしで「バカ正直」に旨い・不味いを答える人は自分やラーメンに対して「誠実」に向き合っている、ということになります

必ず当てはまる話の逆のことを例に出して「私は見たことがない」と言っているのですが、暗に「忖度はよくない」「子供染みた屁理屈で真面目ぶらない」「ウソ偽りで誠実さを欠くな」ということを言っているのだと思います 知らんけど

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の話、参考にしている書籍では『「狂、侗、悾悾というバランスを欠いた(平均的でない)性質な人」にも真正直・真面目・誠実といった「人を裏切らない美点」がある』という風な解説がしてあります(なので上記はHarashima流となるので間違っているのかもしれません)

さて、一言断っておいたのでOK!という事で始めていきます

今回は色々と思い浮かぶ話があって何の話をしようか迷うのですが、②を例にとって話を進めていきますね 「子供っぽい人は真面目」ってヤツです

サッカーや野球、将棋やチェス、昆虫や動物などなど、子供の頃にハマったものがあるかと思います 子供の頃からソレが大好きで続けるうちにプロになって…なんて話は多くあります そんな人達の多くはソレに対してはプロなので真面目に取り組むのは当然の事です けどソレに特化した結果、他が疎かとなり「子供っぽい(子供のまま)」と思われやすいのだと思います

余計なお世話ですが、あの選手は競技中は輝いて活躍しているけど私服ダサ…とか、プレーは素晴らしいのにインタビューでの受け答えが…とか、仕方ない部分でもあるのかもしれませんが、気になってしまうよね まぁ、それも真面目に競技に取り組んできた証拠かもしれません

逆に、何にも真面目に取り組まず年だけ取ってしまった子供っぽい人も大勢いるように思います こういうのは手に負えない…ひたすら「面倒くさい」存在です (そもそも躾られていないのかもしれないが)どんな育てられ方をしたらそうなるのか?不思議に思えるのですが…

おっと、そんな話をしだしたら止まらなくなる&言葉が悪くなるので止めておきます 余計な話をする前に終わっておきます また来週!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました