論語 子罕 其の二十 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回から2週(2節)は孔子がとても可愛がっていた弟子、顔回の話になります(その次も名前は出てこないものの、顔回のことを言っていると思しき一節になります) 孔子の溺愛ぶり?が伺える話です それでは、お付き合いください

原文・訳

子曰、語之而不惰者、其回也與。

子曰く、之れにげておこたらざる者は、其れかいなるか。

解説・意訳

短い一節で難しい漢字もありませんが、一応「語げる」と「惰る」について説明しておきます 「語げる」は「告げる」と同意ですが、どちらかというと「話して聞かせる:かたる」に近いと思われます 「惰る」は「怠る」と同じかと思います(合わせて「怠惰」とも言いますからね)

以上を踏まえて意訳していくと
先生は言った「講義をしている時に退屈そうにしていない者は、顔回だけだな」 となります

要するに、難しい話になると他の弟子は心ここにあらずで退屈そうな顔をして聞いているが、キチンと聞いているのは顔回だけだという話です 学校などでよくある話だと思います 大切な話をしているのに聞いてない そして、後から「そんなこと聞いてない」と逆ギレ…そういった類の話でしょう

こういった部分で他の弟子との差が開いてゆくのです 話を聞いていない、覚える気もない、何なら何をしに来ているのかも理解していない、そんな人達の中にいて「教わりに来ている」という事を理解している顔回からすれば「フツーのこと」をしているだけだと思います 先生の目に留まるのも自然な成り行きです 当たり前のことをしているだけなのに目立ってしまう…「いい子ぶりやがって」となりそうだよね

…余計な事を言い始めるといけないので次にいきます

Harashimaがアレコレ述べる章

今回のテーマは「傾聴」ですよね 耳を傾けて聞く、自身の善悪や好き嫌いを差し挟まず相手の話の言いたい要点や伝えたい内容を受け止めて適切な会話を形成する そうすることで物事をシンプルにしたり、余計な争いを避けたりすることもできます

(実際にクチにする機会は少ないと思いますが)「傾聴に値しない」なんて言い回しがあります これは自分本位の話ばかりであったり、倫理にもとる行為の話であったりする場合に用いられます 相手に興味がない場合や会話を続ける気がない場合にも用いられたりします …そう思ってもあまりクチにしない方がよい言葉かもしれません

傾聴のコツとして上記しましたが、善悪や好き嫌いを挟むことなくフラットな、ニュートラルな気持ちで相手の話に耳を傾ける…これがなかなか難しい 少し前(先々週)お話した「バイアス(先入観や思い込み)」が邪魔をして上手くいかないことがあります

例えば、いつも偉そうで威張っていて誰に対しても横柄な態度をとる人がいたとします(…実際、大勢いるよね) そういう人と話をする時、無意識に「嫌だなぁ」と思ったり「反論すると面倒なことになりそうだなぁ」と話をする前にバイアスがかかってしまう、いわゆる「相手に呑まれる」ところから会話を始めると傾聴にはなりません(それが相手の手口であったりする場合もあります)

そういった対等な関係で会話をする気のない人との会話はなるべく避けた方がいい ホント、面倒で不快にさせられるだけで何の意味もない ただただ威張りたいだけで何の中身もない…自分が気分よくなれたらそれでいい…聞かされる方は大迷惑です(経験者は語る)

おっと、また余計な話を…戻します

傾聴はカウンセリングの場で用いられることが多いと思います 相手の話に耳を傾け肯定する そうして悩みや苦しみを和らげる 悩みや苦しみの原因を特定して解決へ導く そういった利用法もありますが、悩みに付け込んで悪用する話も多々あるので注意してください(「何」とはいいませんが、壺を買わせたりmoneyを寄付させたりする、団体だったり法人だったり…)

簡単なようで難しい「傾聴」ですが、練習すれば身に付けられます 家族やパートナーなど身近な人の話から始めてみるのが良いかもしれません 身近すぎて強烈なバイアスが邪魔して練習にならないかもしれませんが…(笑) あと、「急にどうした?」と怪しまれる場合もあるので注意してください(経験者は語る)

まぁ何にしろ、出来る事が多くなるに越したことはありません 出来ないより出来た方が良い その方が選択肢は増えます せっかく教わり行っているのに学んでこない…moneyと時間のムダですよね そんなマヌケが幅を利かせて跋扈ばっこする(思いのままのさばる)世の中が善くなることはありません けど、実際は…です よく学ぶ人が正当な評価を得らるのは「稀」なんでしょうね

ボヤキはこの辺にして、また来週!

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