論語 述而 其の二十三 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は個人の二面性に関連した一節となっています SNS絶頂期(個人的な印象)である昨今は裏アカで闇病み発信する人も多数いて、本音と建て前(裏表)が可視化される・できてしまう時代です そんな今の若者世代に伝わるかわかりませんが、お付き合いください(…そもそも見られていないか)

原文・訳

子曰、二三子、以我爲隱乎。吾無隱乎爾。吾無行而不與二三子者、是丘也。

子曰く、二三子にさんし、我を以て隠せりと為すか。吾は隠す無きのみ。吾行いて二三子とともにせざる無き者は、是れきゅう也。

解説・意訳

今回も難しい漢字はありませんが、久しぶりに説明をしておかないといけない言葉があります まず「二三子」ですが、これは前にも出てきていますが「君たち、諸君」といった呼びかけになります ここでは弟子たちの事を指して使っています あとは「丘」ですが、これは孔子の名前です なので最後の「是れ丘也。」は「これが私だ」という事になります 以上を踏まえて意訳していくと…

先生は言った「君たち、私が何か隠し事をしているように思っているのではないか? 私は何も隠していない 私が何か行う時、君たちと共(与)に行わない事はない者だ それが私だ」となります

ちょっと最後の「私が何か行う時、君たちと共(与)に行わない事はない者だ」が漢字に合わせた訳になっていて意味が伝わらないかもしれないので、漢字を無視して訳し直してみます そうすると「私が何かをする時、君たちと一緒だろ?独りで何かしてる事はない」といったニュアンスの訳になります

弟子たちが「先生は未熟な自分たちには(まだ)理解できない色々な事を隠しているのではないか?」と思っているのに気づいた孔子が「何かをする時、君たちと一緒に行うのだから隠すものなどない それが私だ」と弟子たちの不安や思い違いを正す場面になります

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の話は、先生が偉大で自分なんか足元にも及ばないと思っている弟子たちに「そんな事はない いつも君たちと一緒にいるだろ?隠し事などないさ それが私のやり方だ」と言っているワケですが、これは本音か?建前か?どちらともとれる話です

「私は先生といわれているが人間に優劣や上下はない 私は君らと同じで学んでいる途中だよ」という意味では本音に思えるし、弟子たちを『未熟な半人前』と思っているのが態度や表情に出ているのに気づいて取りなしているのであれば建前ではないかと思います(多分、前者だとは思いますが)

実際のところは確かめようがないですが、昨今であればその場は建前でやり過ごし、事後に本音や本心をSNSで(盛ったり、尾ひれをつけたり、ネタにしたりして)吐露するなんて流れが出来つつあります Harashimaも例外ではありません しかし、それが元で逆に今は面と向かったコミュニケーションよりSNSでの発信の方が「より本当の想い」が詰まっているように思われている節があるように思います

「SNSの方が本音である」と決めつけられて鵜呑みにされるのも困るし、かといって建前なく本音だけで生活していくのも難しい…まさに困難な時代にいるワケです 特に日本人は明言を避け、濁した言い方をして相手に察してもらうような文化であったり、体育会系の前時代的な古い上下関係が固着してしまっているので他国に比べて裏表の二面性の差は大きいように思います

この差を縮めるのが学問であったりユーモアだと思います 皮肉や風刺といった攻撃的ユーモアには嫌味や悪クチにならない言葉遊びや言葉選びが必要です それは学んでいないと身につかないし、思い浮かぶこともないと思います 読書して著者(他人)の持っている知識を得て、語彙が増え、言葉を覚えるからこそ効果的で「クスッ」とするネタになるのです
※攻撃的ユーモアを推奨するつもりで述べているワケではありません

ユーモアについての話に脱線してしまいそうなので今週はこの辺にしておきます
裏アカにネガティブな感情を吐き出してスッキリするのを否定しませんが、(設定次第とはいうものの)不特定多数の人の目にとまる事を気に留めておかないとネ 

…「お前が言うな」だって?! ありがとうございます、覚えておきます(ちなみに言っておくとブログもTwitterも裏アカではありません) それでは、また来週!

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