論語 述而 其の二十四 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は短い中に大切な事が凝縮された一節になります いつの時代にも通用する普遍的な言葉ですので覚えて帰っていってください それでは、お付き合いください

原文・訳

子以四教。文行忠信。

は四を以て教う。文、行、忠、信。

解説・意訳

難しい漢字もないので、まずは意訳してしまいます 

先生は四つのことを教えた。文、行、忠、信。
となります

孔子が弟子たちに重点的に教えたのが大きく分けて4つあるという事です 文は「学問」、すなわち勉強のことです 行は「行動・実践」学んだ事を実際に行う、すなわちアウトプットです 忠は「誠実」いつわりなく何事も誠心誠意尽くすこと、すなわち素直・実直です 信は「信義」約束を守り務めを果たすこと、すなわち信用・信頼です

教えたといっても学校のような授業スタイルではなく、日常の生活の中で起こるアレコレな事象について手本となる言動をしてみせるタイプ(いわゆる「背中を見せる」的な指導法)だと思います こうすることで、孔子自身が4つの事を体現しているので言葉に真実味があり、説得力や重みが増すのです

弟子より学んでいなければいけないし、学ぶだけでなく教えられないといけないし、その場しのぎのウソや誤魔化しは弟子に示しが付かなくなるし、そんな事をすれば信用も信頼も失います 有言実行・言行一致が求められるのです 簡単なようでかなり難しい事と思いますが、それをやってのけるから「先生」として尊敬を集め、こうして後世まで語り継がれる人物となったのだと思います

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の一節から次々と色々な話が浮かんで「この話題に触れるならこの話もしないと…」などと、取り留めなくダラダラ述べてしまいそうな予感がする 上手くまとめようとすると、どれも中途半端になってしまうかもしれません ご承知おきください

今回の4つの教えはそれぞれ独立していて、それがサイクル(循環)している事にお気づきですか? 興味・関心のある事を「学ぶ」、それを実践して「行動」に移す、それを愚直に続ける(忠)、そして成果や結果につなげて(信)次のステージに進む 今度は次のステージで必要なスキルを「学ぶ」…といったスパイラルになるのが理想だと思います ビジネス的な言葉でいうPDCA(P:プラン・計画、D:ドゥ・実行、C:チェック・測定や評価、A:アクション・対策や改善)と似ていますネ

けど、PDCAはフレームワークなので機械的な面が強くあまり印象がよくないので個人的には相撲で使われる事の多い「心・技・体」の方が近いように思います どれかが欠けると本領を出せない、すべてが高い位置でバランスしているから強さを発揮・維持できる…そういうモノのように思います

少し前に「リカレント(学びなおし)」なんて言葉をよく目にしましたが最近ではサッパリ…代わりに「リスキリング(新しい知識やスキルを学ぶ)」なんて言葉がもてはやされています 多分ですが、学びなおすと今までの自分との矛盾やギャップに苦しむこととなり続かない人が多かったのではないかと思います

なので、今の自分を受け入れつつも新たな知識を身につけて精進していこうとする「リスキリング」がウケているのだと思います 知識を習得して糧とするのは良い事だとは思いますが、根底となる部分が無かったり、腐っていたり、脆弱であったりすれば上っ面だけの砂上の楼閣になるだけです(…リスキリングが悪いと言っているワケではないですヨ)

おっと、多くの人を敵に回してしまいそうなのでこれ以上は控えておきます

リカレントにしろリスキリングにしろ「学んで知識をつけて得た知識を駆使して活躍する」という事は文、行、忠、信に他なりません これは正しい成功体験となり自信もつくかと思いますが、ここで勝ち誇ってしまったり余韻に浸りすぎて慢心して止まってしまう人が多く、もったいない

更なる飛躍を目指して次のステージの勉強をする…例えば学んだ知識を後進に教えるとか学んだ知識と他の知識とを掛け合わせて応用することでイノベーションを起こす など、こういうのが好循環のスパイラルだと思います

「ズルやセコを駆使して他人を出し抜く」を信条とする人も一定数いますが、そういう人を見習って学んだ(マネした)としても先はありません 他人から奪う事しかできない残念な人になるだけです そっちの方が簡単で楽だろうけど、けっして「先生」にはなれない 見せる背中がないし、見せられないでしょ?!そんな背中… 忠(誠実さ)と信(信用・信頼)が欠けてるし、失っていく一方です

おっと、今度は話がネガティブになってきた…そろそろお開きにします

先生といわれる人物に憧れはないけど、教育担当などになって一時的に先生という立場になる事はあるかと思います そんな時にズルやセコばかり教える人にならないよう気を付けたいですネ なかには積極的に教える人もいるようですが…根底となる部分が○○なんでしょうネ

…なんだか毒が抜けきらないので強制終了しておきます また来週!

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