論語 述而其の二十七 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は「知ったかぶり」について言及した一節になります よく知りもしないのにチョーシにのってテキトーな事をいう人、いるよネェ~ まぁ他人のことは言えませんが、今週もお付き合いください

原文・訳

子曰、蓋有不知而作之者。我無是也。多聞擇其善者而從之、多見而識之、知之次也。

子曰く、けだし知らずして之を作る者有らん。我は是れ無き也。多く聞其の善き者をえらびて之に従い、多く見て之しるすは、知るの次也。

解説・意訳

今回は「蓋し」以外は難しい漢字はなさそうですかね 蓋しは、思いや考察を述べる前につける言葉です 簡単にいうと「他の人が自分と同じように思っているか(考えているか)分からないが…」という言葉を凝縮して「思うに、○○」や「考えるに、○○」といった言い方をする時に使う言葉になります

以上を踏まえて意訳していくと
先生は言った「思うに、世の中には十分な知識がないまま創作ををする者がいるようだが、私はそんな事しない 多くの事を聞いて、その中から善いものを選んで従い、多くのものを見て、その中から(善いものを選んで)記憶する この方法は完全な知とは言えないが、それに次ぐ方法だ」 となります

内容を要約すると、「十分な知識も持たない者が中途半端な知識をひけらかして創作しているのが目立つが、私は違う 多くの情報を見聞きして、自身の経験や見識と照らし合わせて『善い』(と思われる)言動を支持して記憶するのが私流だ これは完全な『知』ではないが、その次ぐらいだといえるだろう」となります

どういう状況での発言なのか?により印象が変わってしまう「切り取り」なので何とも言えませんが、中途半端な知識をひけらかしている者を叱る場面にも思えるし、嫉妬しているようにも見えるし、「本当の知とは?」を述べる前段にも思えます 果たしてどれが正解なのか?(別の解釈もあるだろう)判りませんが、「知ったかぶりはよくない」のと「孔子が実践している『知』について」は分かるかと思います

あと、疑問なのが「完全な知」ですが、こちらはHarashimaもよく知らないので他の方(研究者?)の見解を載せておきます
・『知る』ということは、単に知識を一つ増やすというようなことではなく、自分が何を知っていて何を知らないのか、その境界に対して自覚的になること(『生きるための論語』安富歩)
・知とは、単なる対象認識だけではなく、自己の対象を知る知り方の自覚を伴わなければ真の知ではない。いわば自覚的認識の明晰化作用が知であって、自己反省を伴ってどこまでも展開していく認識の追求が知である。だから常に謙虚に対象の見え方を重んじるとともに、それに対して自己が納得し得るか否かをもあるがままに考察し、認識内容と同時にその限界も知ること(木村英一訳『論語』)

そういう事だそうです

Harashimaがアレコレ述べる章

さて、ここからは毎度の与太話を始めていきます 今回はHarashimaにも耳の痛い話でした 知ったかぶってテキトーな事をいっちゃって、後で困ってしまう事あるよネ 知らなことを「知らない」といえるのが知であったり、自分が無知であることに気づくのも知(無知の知)という話でした

こういう事を素直に受け入れられる素地があればよいのだけど、それこそ中途半端に成長してしまった人で特に地位や立場が高い人は「知らない(知識がない)」と言えない人が多い気がします(「記憶にない」方の知らないは連発する印象が強いですが…)

知らない事は知っている人に聞くのが一番です(餅は餅屋)が、聞く相手にもよります ウソを教える人もいれば、冗談のつもりで間違った事を教える、それこそただの「知ったかぶり」に聞いてしまうなど、鵜呑みにすると間違った情報を刷り込まれ大変なことになります(ステレオタイプ)

なので、本当のことを知ろうと思えば自分でも調べる、学ぶ事をしないといけません ここをサボって知った気になって知ったかぶるから間違いが起きるのです 時間はかかるかもしれないが、間違っていないか調べる(書物をひく、実際にテストしてみる)など自分でも行動するのが重要かと思います

中には、他の人にも聞いて確かめてみる(確認)のが有効だと考える人もいるかと思います それで十分な場合もありますが、狭い範囲の中では「アイツには本当のことを教えるな」という組織的な秘密保持(嫌がらせ)が行われる場合もあるので、「確認」が最良・最適ではないというふうに思います

コチラとしては「教えてくれる人がウソやデタラメをいって騙そうとするなんて…」ですが、残念ながら昨今では性善説は廃れているようで聞いた話は疑ってかかるのが常識らしいです コミュニケーションや信用・信頼の欠如だと思うのですが、つまらない寂しい世の中に向かっている気がします

Harashimaも自分の経験や知識から、そんなことをする人がいるのを「知っている」ので区別して接していますが、誰がそうなのか?は教えません なぜならHarashimaに対してだけなのかもしれないし、そんな目に合う「経験」を積み、そんな人もいるという認識を実際に体験しておいた方が先々の役に立つ「知識」になると思うからです(教えない事でHarashimaが嫌われるのも仕方ないと思っています)

おっと、余計な事を長々とダラダラ述べてしまったのでそろそろ終わりにします

Harashimaのやり方は間違っているかもしれないが、聞いた話を鵜呑みにするだけで自分じゃ何もしないヤツの次にマシなやり方だと思う…なんてナ また来週!

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