毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回が公冶長編の最後です 論語の旅はまだまだ続きますが、とりあえず一つの区切りとなります それでは今週も、お付き合いください
原文・訳
子曰、十室之邑、必有忠信如丘者焉、不如丘之好學也。
子曰く、十室の邑にも、必ず忠信 丘の如き者有らん。丘の学を好むに如かざる也。
解説・意訳
何度でも説明しますが、丘は自分(孔子の本名)です 「邑」は「村」という意味なので十室の邑とは、10軒程度の小さな村ということになります その小さな村にも必ず忠信、必ず忠(誠心誠意、真心を尽くす)信(誠実に信義を守る)丘の如き者有らん、私(丘)のような者がいるだろう と言ってます 残りは意訳後に説明します
先生は言った「10軒程度の小さな村にも必ず私のような忠や信に満ちた人物はいるだろう(しかし)学問を好む私のような人物はいないだろう」となります
後半の、丘の学を好むに如かざる也の「如かざる也」は「敵わないだろう」といった意味なので、私より学問を好む者はいないだろうと言ってるワケです 随分と自画自賛・自慢気に思えますが、要するに誠実な人物や信義を守る人物はいても学問を好む人物は少ないという事を言いたかったのだと思います…誤解されそうですネ
Harashimaがアレコレ述べる章
今回の先生(孔子)は挑発的で誤解されてしまいそうなことを言っちゃってるけど、まぁ、それだけ言える努力や自信を身に付けてきたという自負があるのでしょう (言いたい)気持ちは分かります
孔子の味方をした話をすると、1:7:2の法則というのがあるのですがご存知でしょうか? 例えば、村(十室の邑)に当てはめると1軒は裕福な家庭、7軒は庶民的な家庭、2軒は貧乏な家庭というような割合になるといった意味の法則です(あくまで法則ですヨ)
これを組織(10割)に当てはめると、優秀な人材(一流)は1割、いわゆるフツー(二流)の人が7割、何ともならん人(三流)が2割いるという事になります 実際に蟻の世界で検証してみると、よく働いていた蟻を別の巣に入れると働かなくなった…なんて結果もあるそうです
環境が変わって(異動で?)戸惑っただけなのかもしれないけど、自分より働く人がいれば「あの人に任せればいいや」なんて事になって一流が二流に、二流は三流になる事もあるかもしれません(逆に三流を異動させて奮起を促すなんて事もあるのかな?)
それとは別に、一流を妬む三流が一流を貶めて立場を逆転させた場合、組織は狂いだします 少なからず優秀な人物に触発されていた7割のフツーの人が三流寄りになり、さらに三流は一流の2倍の数がいるので一割の一流が頑張っても敵いません 一流は去っていく事になるでしょう(新しく入れても三流に染まっていくと思われます なぜなら、人は楽を好むから)
狂いだした組織を立て直す方法が無くはないけど、相当な時間とパワーをつかいます(どちらも健全であれば必要ないムダな時間とパワーです) 狂った組織にならないよう人事には十分な検討が必要です フレンドだけのYesマンを揃えるとた変な事になりますヨ 知らんけど
今回で公冶長編は最後です 来週からは第6編『雍也』となります お楽しみに!