論語 公冶長 其の二十六 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は三人で各々の考えを披露する話です 師弟関係ではあるのだけど堅苦しさを感じないやり取りに素直・正直・誠実さが出てると思わせます それでは、お付き合いください

原文・訳

顔淵季路侍。子曰、盍各言爾志。子路曰、願車馬衣(輕)裘、與朋友共、敝之而無憾。顔淵曰、願無伐善。無施勞。子路曰、願聞子之志。子曰、老者安之、朋友信之、少者懐之。

顔淵がんえん季路きろ侍す。子曰く、なんぞ各おのなんじの志しを言わざる。子路曰く、願わくは車馬しゃば衣裘いきゅう、朋友と共にし、これをやぶりてうらみ無からん。顔淵曰く、願わくは善をほこること無からん。労を施すこと無からん。子路曰く、願わくは子の志しを聞かん。子曰く、老者は之れに安んじ、朋友は之れを信じ、少者は之れを懐く。

解説・意訳

今回は少し長いので先に意訳して、後から色々と解説していきます

顔淵と季路がそばで待っていた(時に)先生は言った「どうだろう 君たち各々の理想を教えてくれないか」 子路は言った「できれば、馬車や衣服、毛皮などを友達と共有し、それをダメにしてしまっても恨み言はいわない人でありたいと思います」 顔淵は言った「善いことをしても自慢せず、嫌なことを他人に押し付けないようにしたいと思います」 子路は言った「先生の理想を聞かせて下さい」 先生は言った「老人からは安心して頼られ 友達には信用され 若者には慕われる というふうにありたい」 となります

顔淵と季路は孔子の弟子で顔淵は顔回がんかい、季路は子路しろという名前でも何度も論語に登場している高弟です 今回は孔子が2人に志(=理想)を尋ねます 子路の理想は、高価な物(車馬衣)であっても友達と共有する それらが壊れたり無くなったり(りて)しても怒らない人でありたいと答えます 参考にしている本(下の画像)によると、ライバル関係にある顔回の前であったため、少し大げさな表現をしているとあります

顔回は、いつも謙虚であり面倒に思うことを他人に押し付けない人でありたいと答えます これも参考している本によると、優等生らしい理想であるとあります で、子路が「先生の理想は?」と尋ねます 

これに対して孔子は、年長者には頼られ、友達(同年代の人)には信用され、若者(自分より若い年代)には慕われる存在でありたいと答えます 子路と顔回の理想も立派ですが、全年代をカバーする孔子の回答には敵わない気がします 先生たるゆえんでしょうかネ さすがです

Harashimaがアレコレ述べる章

3人とも立派な志を持っていますが、このような素直で正直な会話が交わせる関係は現代では難しい気がします すぐに「そんなの無理に決まってるだろ」とか「やってみろ」なんて心無い言葉で否定され、思ってるだけで声に出すことは憚れると思います

コミュニケーション能力がどうやら…なんて話をよく耳にしますが、はなから話を聞く気がない・否定し相手の話の腰を折って笑い者にする、煽るように絡んでバカにする、こんな人が増えているように思います これでは話になりません 声のデカい人の(間違った)思い通りになるだけです

壁のない、風通しの良い関係を築こう的なスローガンを目にしますが、もう出来上がってる関係は簡単には壊せないし、今までそうして思い通りにしてきた人たちには、自分の間違いを認めることになる話で受け入れがたいのではないでしょうか なので余計に壊せない・壊れては困る人の抵抗で進まない気がします 時間だけが過ぎて何も進展しないケースかと思います

こういった硬直化は、どこにでも起こる話ですが「まさか!?ウチが?!」と気づいた頃には手遅れ、どこから手を付けていいやら…となり、正すには相当な覚悟と痛みを伴う事になります 自分がいる間だけ見えないふりをする事もできますが、病気は確実に進行して死(倒産や破産)に至ります

病気を治す方法は一つではないので、できるだけ多くの選択肢を用意して最善・最適な手をトップが判断・決断して進行を止め、治療していかないとネ

おっと、関係ない話をダラダラと述べてしまった(汗)

子路のように高価な(大切な)モノを台無しにされても怒らないよう精神を鍛え、友達(良好な関係)には何でも(知識や経験など)共有する心の広さを持つこと
顔回のように謙虚で嫌なことを他人に押し付けないこと(困ってる人を放っておけないし、頼まれれば断らないから一見バカのように見えるけど、嫌なことや面倒なことも自分でするから大抵のことは出来るようになる)
それを続けていくと、孔子のように全年代から信用・信頼される人になるって事だと思います

どちらも一朝一夕、付け焼刃では為しえない話です コツコツ続けましょう!

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