論語 述而 其の二十一 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は「三人寄れば文殊の知恵」「人の振り見て我が振り直せ」が合わさったような一節になっています 常に学び、謙虚であるからこそ気づくことであったり、相手に敬意を持っていなければ気づけないことでもあります どんな話なのか? それでは、お付き合いください

原文・訳

子曰、三人行、必有我師焉。擇其善者而從之。其不善者而改之。

子曰く、三人あゆめば、必ず我が師有り。其の善き者をえらんで之に従う。其の善からざる者は之を改む。

解説・意訳

今回も特別難しい漢字はなく意訳の必要もなさそうですが、とりあえず訳していきます

先生は言った「三人で道を歩めば、必ず自分にとって師匠となる人がいる (同行する二人の振る舞いのなかから)善いものを選んで見習い、善くないものがあれば(自分も含め)改める」となります

この一節で重要となるのが「三人行」だと思います 参考にしている書籍にもありますが「(同じ)道を行く」「修行」の「行」という意味ならば、自分の学びの程度と比較して師匠となる人もいれば、「アレはどうなんだ?!」と思う言動をする人もいるかと思います 後者を見た時は「自分にも同じような言動がないだろうか」「アレを真似してはいけない」などと内省や反面教師にして学ぶ、という話です

余談になりますが、小人(しょーもない人)は後者を見て「アレでいいんだ」「アレを真似すれば俺(私)も同じ結果を得られる」と追従して間違ったことを妄信・狂信してしまうのです(善し悪しの判断基準を持っていない…というか「上手くいけばソレが正解」という思考なんだと思います)

もう一つ、Harashima的には「行動」の「行」という意味もあるように思います 例えば、たまたま集められた三人がいます それぞれ「目標を目指して突っ走るタイプ(Ⓐ)」「目標までの道筋を考えてから走り出すタイプ(Ⓑ)」「三人で協力して最小の労力で目標を達成しようとするタイプ(ⓒ)」だったとしたら、それぞれに善い面と悪い面があり、それぞれにとって先生にも反面教師にもなります

自分がどのタイプかは知りませんが(他のタイプかもしれない)、”自分が一番”ではなく「あの人のあぁいう所は見習いたいなぁ」逆に「アレは…」と取捨選択して自分を高めるのです もちろん、他の人から自分も見られていて「アイツのアレはないわぁ」なんて事も多々あるので、自分の言動にも気を付けるようになるはずです そういう意味もあるかと思います

Harashimaがアレコレ述べる章

最初の「三人寄れば文殊の知恵」「人の振り見て我が振り直せ」がつながったかと思います 年齢や性別、育った環境なども違いますから十人十色で三人集まれば先生も反面教師もいるのですが、それは「客観的」に見ないと判断できません その客観的な判断をするのに必要なのが「学問(学び)」です

本(先人の知恵)や歴史から様々な事を学んで吸収していないと”善い悪いは自分の感情や経験が判断する”という「主観的」な判断になってしまいます 主観的な判断が悪いワケではありませんが、失敗したくないのであればセオリーや定石を知った上で判断する方が間違いが減るし、間違った時に軌道修正しやすいと思います

先の話を例にとってそれぞれの主観的な目線になって話をすると、ⒶからするとⒷは「遅い」と感じるし、Ⓑからすれば「計画性がない」となり、ⓒからすれば「一人でできると思ってるのか」といった反面教師(ネガティブ)な面が強調されるかと思います

しかし、それぞれを客観的な目線で捉えると、Ⓑとⓒから見てⒶは「先頭に立って物事を進めるリーダーシップがある」Ⓐとⓒから見てⒷは「冷静に物事を見極めて物事を進めるリーダーシップがある」ⒶとⒷから見たⓒは「みんなをまとめて物事を進めるリーダーシップがある」といった感じに先生(ポジティブ)な面になるかと思います

そこに気づいて善い部分を学び取り、悪い(善くない)部分は改めるのが「成長」に繋がるのだと思います そういった意味で「他人は先生」なのだと思うのですが、他人の善くない部分を指摘して正そうとするのは危険なので避けた方がいいです

「諫言耳に逆らう」というコトワザがあります 耳の痛い指摘やアドバイスは素直に聞き入れ難いモノです 相手の度量(懐の深さ)にもよりますが逆恨みされる場合もありますからネ(歴史上でも多々ある) こういう場面で聞く耳を持っていると、その後の展開も変わるんだろうけど…下からの諫言は上の人にとって「気に入らない」という主観で跳ね返されますからネ(上下関係だけではなく様々なシチュエーションで起こります)

他人からの諫言を素直に謙虚に聞き入れられるようになるには修行が足りませんな 「どのクチが言ってるんだ!?」「お前に言われたくない」「そういうお前はどうなんだ?!」など、なるよネ 成長するには欠かせないんだろうけど、まだまだですナ

それでは今週はこの辺で、また来週!

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