論語 學而 其の十五 ≪middle≫

論語

毎度ぉ〜!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜日のお楽しみ!論語の一節をご紹介!今回は原文が長いので長文になるかもしれませんが、お付き合いください

原文・訳

子貢曰、貧而無驕、如何。子曰、可也、未若貧而樂、富而好禮者也。子貢曰、詩云、如切如磋、如琢如磨、其斯之謂與。子曰、賜也、始可與言詩巳矣。告諸往而知來者。

子貢曰く、貧しくて諂うこと無く、富んで驕ること無きは、如何。子曰く、可也、未だ貧しくして楽しみ、富んで礼を好む者に若かざる也。子貢曰く、詩に、切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如しと云うは、其れ斯を之れ謂うか。子曰く、賜や、始めて与に賜を言う可きのみ。諸に往を告げて来を知る者なり。

解説・意訳

子貢が言った「貧しくても卑屈にならず、金持ちで傲慢にないというのは、どうですか?」先生は言われた「それも良いが、貧しくとも楽しく暮らし、金持ちでありながら礼を好む者には及ばないだろう」(続けて)子貢は言った「『詩経』の切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如し というのは、このことをいうのですね」先生は言われた「賜よ、キミと初めて一緒に詩の話ができそうだ。キミは少し教えると、その先の事がわかる人間だ」

子貢は以前(學而 其の十)にも登場しており、何度も登場する孔子の弟子のなかでも頭の良い人だったことが伺える高弟です そんな子貢と孔子との問答の様子が一節となっています

原文の中の「詩」とは、『四書五経』といわれる古典の中でも特に重要だとされる9冊の書物の中の1冊「詩経」の事を指しています 「如切如磋、如琢如磨」とは「切磋琢磨」という四字熟語の元にもなっています 切磋琢磨については話が逸れてしまうので、詳しくは別の機会にしますネ

賜(し)というのは子貢の本名(氏名の名)で「子貢」というのはあだ名のようなものになります

優秀で頭の回転が速い子貢は質問に答えた孔子の話の内容から、孔子の伝えたい事を察して詩経の中の一節を引用するのです そんな子貢を孔子が褒めてるワケですネ

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の一節は(四書五経を除き)2つの話があって、1つは子貢と孔子の問答の内容についての話 もう1つは孔子が子貢について「少し教えると先を見越した話が出来る」と子貢の優秀さを褒める話に分ける事ができます

まずは、問答の内容についてですが、もっと論語を紹介していくとポツポツと似通った一節が登場するし、もっと具体的なのもあるので、ココでは割愛したいと思いますが、一言だけ。。。Money changes everything(お金は全てを変えてしまう) 貧しい人が金持ちになると「礼」を見失うことが多いように感じます。。。以上

もう一方は、他人(子貢)を素直に「褒める」とか、他人の話を「傾聴する」といった会話やコミュニケーションの大切さを認識できる一節に思います 昨今の風潮を風刺しつつ話を進めます

まず、孔子と子貢は師弟関係なので上下関係があります 最近はフラットな関係にこだわり、孔子のように褒める行為は下手すると「上から目線だ」とか「皮肉や嫌味か」と素直に受け取られない場合も多々あるようです

一方、他人の話をしっかり聴かず、言われた事に感情的に反応するだけで話の内容を理解していない人、いるよネ~ そんな人が上記のような反応をするように感じます このような人とコミュニケーションをとるのは難しいし、面倒くさいですよネ

まとめ

本来は「お金のある無しは “礼” に影響するか?」がメインになるはずでしたが全然違う角度からトンチンカンな話をしてしまったかもしれませんが、ご容赦ください

Harashima的には上下関係があっても対等な会話や対話ができて、相手の話に耳を傾けて聴くことをお互いがするのを「コミュニケーション」だと思います そのキャッチボールを続けることで関係(信用や信頼)を築いていくのです

ホントは子貢の優秀さを表すエピソード(少し教えると先を見越した話が出来る)という箇所を取り上げて、ことわざの「一を聞いて十を知る」という話をしようと思っていたんですが大きく逸れてしまいました その話はまた、別の機会にします

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