論語 里仁 其の五 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は先週までと違って長めの一節です 何とかコンパクトにしてサラッと読めるようにしますので、お付き合いください

原文・訳

子曰、富與貴、是人之所欲也。不以其道、得之不處也。貧與賎、是人之所惡也。不以其道、得之不去也。君子去仁、惡乎成名。君子無終食之間違仁。造次必於是、顚沛必於是。

子曰く、富と貴きとは、是れ人の欲する所也。其の道を以てせざれば、之れを得るも処らざる也。貧しきと賎しきとは、是れ人の悪くむ所也。其の道を以てせざれば、之れを得るも去らざる也。君子は仁を去りて、悪くにか名を成さん。君子は食を終うる間も仁に違うことなし。造次にも必ず是に於いてし、巓沛にも必ず是に於いてす。

解説・意訳

今回は先に意訳をして後から難しい語を説明していこうと思います

先生は言った「裕福な事と出世して身分が高くなる事は誰もが欲しがるモノだが、キチンと道理に則った方法でなければコレを手に入れても長くは続かない。 貧しい事と出世をしないペーペーのままなのは人が嫌がるモノだが、キチンとした理由もないのに、そんな目に在っているなら逃げてはいけない。 君子が仁を捨ててしまったら、どうやって名誉を成就できるのか 君子は食事を終える時も仁から遠ざかる事もなく、慌ただしい時も仁から離れず、躓いたって仁から離れない」 となります

意訳を参考にすると「造次ぞうじ」は「あわただしい」、「巓沛てんぱい」は「つまづく」と訳されていたので、間違いないかと思います

要するに前半部分は、「自分の実力以外・以上の富や名声を得ても、いつかは化けの皮がはがれて転落する 逆にワケもなく貧しく惨めな扱いを受けているなら逃げずに立ち向かえ」という事になります
後半部分は、「君子ともあろうモノが理不尽に屈して仁を捨ててしまったら、どうやって仁者としての名誉を保持するのか? 仁者は常に仁と共にあるのだ」という事だと思います

Harashimaがアレコレ述べる章

最近の自分の境遇とシンクロしているので少しアツくなってしまった感がありますが、伝わるような良い意訳になったように思います 口八丁手八丁な世渡り上手が出世しても困難な状況になれば、狼狽えてしまうばかりで役に立たない…むしろ足手まといになるだけです

特に大企業になれば出世競争のために他人を陥れてでも伸し上がりたい人がいて、実力も自分も磨かず社内政治に精を出し、間違った成功体験を実力と勘違いして会社を食い物にするのです そう言った、本質をわきまえない不届き者を登用して機能不全を起こすので『大企業病』などとも呼ばれています

立て直せない事はないけど、荒療治が必要になってきます 「良薬は口に苦し」ってヤツです Harashimaの身近でも10年以上前から同じ事が起きてて動いてはいたんだけど、聞く耳を持ってる人がいなくて今頃アタフタしています

バタフライエフェクトって知ってますか? 蝶々の羽ばたきが巡りめぐって台風や竜巻になる例えです はじめは小さな兆しであっても気づかず(知ってて知らん振りなど)放っておけば手に負えない大事になってから後悔するんです

具体的な例を挙げると、COVID-19も確認されてすぐ渡航制限をしていれば…って事です まぁ、先の事は誰にも分かりませんから仕方ないといえばそれまでですが、「未然に防げたのに」という思いは拭いきれないですネ

サラッと読める程度にするつもりがダラダラ述べてしまいました(汗) この辺にしておきます また来週! 

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