論語 公冶長 其の二十四 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は鵜呑みにするのと、相手を慮って受け取るのとでは意味が変わってくる話です 真相は不明ですが、出来ればポジティブな印象を持ちたいので肯定的に話をしていきます お付き合いください

原文・訳

子曰、孰謂微生高直。或乞醯焉。乞諸其鄰、而與之。

子曰く、孰か微生高を直しと謂うや。或ひと醯を乞う。諸を其の鄰に乞うて、而して之に与う。

解説・意訳

今回は微生高びせいこうという人物についての話なのですが、魯(孔子の故郷)では「正直者で有名だった」くらいの情報しかないようです その正直者を「どこが正直者なのだ」と孔子は言ってます どいう事なのかは意訳後にします

先生は言った「誰が微生高を正直者だというのだ 或る人が酢を借りにいったんだと その時は(自分の家に酢がなかったから)隣の家に酢を借りにいって その人に渡したそうじゃないか」 となります

まず、漢字を説明していきます 「じゅく」は人物や比較・選択を問う時に使います(今回は「誰が~か」、比較・選択の場合は「どちらが~か・いづ(れか)~や、ぞ」となります) 「なおし」は「正直者」の事を表わしています 「」は「お酢」です 「う」は「頼む」、「」は「与える」といった意味になります

このまま受け取れば、微生高が正直者であれば「今、ウチには酢がありません」と答えるだろう けど、そうは言わず隣のウチから借りて来て渡したのだから正直者とはいえないという話になりますが、ホントにそうでしょうか?

実際は「今、ウチには酢がありません」と答えて「けどチョット待ってて、隣の家の人にも聞いてみる」と言って借りてきたなら印象が変わりませんか? どういう状況だったのか分からない話を鵜呑みにしてしまうと間違った印象を与えてしまいます

この微生高という人物も孔子と面識のある人物であったなら孔子の印象によっても話は変わってきます 孔子が微生高に悪感情を持っていれば「正直者」を貶めたいと思った発言にもなるし、逆にホントに仲が良く(幼馴染とか気心の知れた間柄で)冗談交じりに言った場合では、微生高の印象は180度変わります

しかも、この曖昧な話だけで「正直者ではない」と決めつけるのも、孔子がそう断言するのもどうかと思いますが、それは「アレコレ述べる章」で述べます

Harashimaがアレコレ述べる章

この手の話になるとチョット思うところあって熱量高めになってしまうのでサラッと冷静に述べていきます

仮にも孔子は「君子」として扱われているので微生高に嫉妬してるとは思えず、微生高はホントに小人(しょうもない人)なのかもしれません 小人には厳しいですからネ なので本当に「チョット待ってなさい ウチにあるから、すぐ用立ててあげよう」と言って隣へ借りに行ったのかもしれません

本当のところは微生高と隣の人くらいにしか分からないかもネ けど、正直者で通ってるなら「それでいいんじゃない?」とも思うワケです わざわざそんな事して貶める意味があるのか?しかも曖昧な話で…とも思いますが、どのように思いますか?

なんともビミョ~に思う話なので、これくらいにしておきます

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