論語 子罕 其の十 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は度々出てくる、相手が誰であっても礼儀を欠かさない様子を切り取った場面ですが、詳しいことは分かりません なので、なんとな~く「そうなんだ」と思っていただければよいのかな?と思います それでは、お付き合いください

原文・訳

子見齊衰者、冕衣裳者、與瞽者、見之雖少者必作。過之必趨。

子、斉衰しさいの者と、冕衣裳べんいしょうの者と、瞽者こしゃとを見れば、之れを見てはわかしといえども必ずつ。之れを過ぐれば必ずはしる。

解説・意訳

まずは漢字の説明をしていきます 「斉衰」とは、近親者が亡くなって喪に服している期間に着る「喪服」の事です 「冕衣裳」とは「礼装」すなわち、特別な機会に着る服装の事です 「瞽者」とは、「目の見えない人、盲目の人」の事です 「少し」は「若い」、「作つ」は「立つ」で、「趨る」は「小走り」になります 以上を踏まえて意訳していくと

先生は、喪服を着ている人、礼装している人、目の見えない人を見かけられると、それが若い人であっても必ず起立された。脇を通り過ぎる時は必ず小走りになられた となります

なぜ起立するのか?なぜ小走りで通り過ぎるのか?は不明ですが、当時の礼儀としては正しく、一級品の振る舞いだったのだと思います 現代ではオーバー…というか逆に失礼とか不審に思われる行動ですよね どんな意味があるのかは分かりませんが「先生、カッケー」なのです

そこら辺の詳しい事は脇に置いておいて、この一節のポイントは「それが若い人であっても」です 儒教の思想には目上の人や年長者を敬うというのがあり、年長者が若い人にかしこまった丁寧な態度で接するのは珍しいことだったのだと思います それをフツーの事のようにできる「先生、カッケー」なのです(なんとな~く2回いいましたw)

いるよねぇ 自分の方が立場や年齢が上だからと思い込んで誰彼構わず横柄な態度で接する人…損するタイプですよ 第一印象って重要らしいからね 最初に悪い、嫌な印象を持たれると覆すのが難しくなるそうです ウワサ話を鵜呑みにして、よく知りもしない人に失礼・無礼な態度をとって自分から悪印象を持たれるようにするマヌケにはならないようにしたいですね

おっと、まだ早い段階で脱線してしまった 次にいきます

Harashimaがアレコレ述べる章

「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」というコトワザがあります 子供を背負って川を渡る際、子供に浅瀬(川底の深くない部分)を指示されて川を渡るという話から「年少者から教えられることもある」という意味のコトワザです 「誰が言うか」ではなく「誰が正しいか」なのです

昨今の『キレる老人』などの話にも関係しますが、「自分が正しい(間違いを認めたくない)」が強すぎて屁理屈や恫喝で相手を黙らせようとするのです 年齢や立場が上がるほど思考も柔軟性を失い、凝り固まっていき、他者からの助言、指摘を受け入れられなくなりキレるのだと思います

あと、「知識や経験に乏しい」のもあります キレる老人とは逆の老獪な人(知識や経験を積んだチョット悪い老人)は、自分が悪いのを分かった上で「お前が正しい」と素直に認める余裕のようなモノをもっています それが出来ないって事は…だと思います(個人の感想です)

デタラメやハッタリ、屁理屈を押し通し、キレて自分を正当化するだけで責任や問題から逃げる「キレてる人」は害悪でしかありません 「ここでしか通用しない人」も同じです 「ここだけ」でしか通用しない事を「世の中でも通用する」と勘違いするからトラブルになるのに、それが分からない…思考停止、アタマが凝り固まっている証拠です そんな事にならないように学ばないとね

そして、こんな人を大勢抱えている企業や組織は大変です 高い報酬を払っている人が機能しないどころか組織を内部から破壊しているからです さらに、大事な人材やmoneyを腐らせて捨てているようなモノだからね(しかも必要ない余分な仕事を増すだけで「稼ぎ」を出すようなこともしない) そりゃ儲かっていても儲かりませんよ

相手が誰であっても謙虚に聞く耳を持って意見を尊重する 簡単なようで難しいことですが、こういったことができるようになるのが「老害」ではなく「老獪」なのだと思います(老獪なのも手強くて面倒なんだけど、利害が一致すれば頼もしい存在ですからね)

Harashimaも50代に近づき初老といわれる年齢になってきたので「頼もしい老獪」となれるよう日頃からアレコレ知識と経験を積んで、柔軟なアタマと思考を心掛けないとね(まだまだ老け込む気はないけど) それでは、また来週!

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