論語 泰伯 其の十一 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回の一節は普段、偉そうに振舞う人に困らされている人には胸の空くような話です そう言って留飲を下げたいところですが、偉そうに振舞う人は厚顔無恥な人も多いから響かなさそう…けどまぁとりあえず、お付き合いください

原文・訳

子曰、如有周公之才之美、使驕且吝、其餘不足觀也已。

子曰く、周公しゅうこうの才の美有りとも、おごりてやぶさかならしめば、其のは観るに足らざるのみ。

解説・意訳

さて、まずは漢字から 最初の「如し」は、いつもなら「ごとし」と読む字ですが、文の先頭にある場合は「もし(if)」となることが多い(必ず、絶対ではない)ようです 続く周公は人名になります(詳しくは述而5を参照してください→コチラ) そして、「才の美」というのが「完全な美しい才能(全てが優れていて美しい)」といった意味になります 周公は、とても素晴らしい、孔子の最も理想とする人物なので最大の賛辞なんだと思います 続く「驕りて且つ吝かならしめば」は「傲慢な上にケチならば」と訳します 以上を踏まえて意訳していくと…

先生は言った「もし、周公(旦:※)のような全てにおいて優れた才能があったとしても、傲慢な上にケチであったならば、それ以外の部分は観るに値しない(論ずるまでもない)」となります ※周公旦と呼ばれていることもあるが(ウィキペディアによると)「周公は称号で旦が名前なのでは?」という話もあるようです

最後の「余」は「余は満足じゃ」の余(偉い人の一人称)ではなく「余剰」の余、「その他・それ以外」といった意味の方になります 「観るに足らざるのみ」は…そのままです 「観るまでもない」といった感じになります

要するに、どれだけ素晴らしい人物だとしても威張っているケチな奴というのは、他がどんだけ優れていようとも一見の価値もないってことです 色々と学んでいる人ほど謙虚で礼儀正しいので威張っていないだろうし、相手を思いやる心が育っていれば貧しくても困っている人に手を差し伸べる(ケチにはできない)事をするだろうということですね 「傲慢でケチなのは君子と真逆な存在である」という事を言いたいのだと思います

Harashimaがアレコレ述べる章

ここからいつもの「しょーもない人(小人)」たちの事例を不満たっぷりにダラダラと述べていく流れなのですが、どうしようかな?生々しい話しか思い浮かばなくて…文字にするのは少し憚られそうなので別の話をしようと思います

Harashimaのヒーロー、モハメド・アリの話をします 「ビッグマウス(大ぼら吹き)」と言われて傲慢なイメージを持っている方もいるかもしれませんが、あれはキャラだったらしく、素のアリは饒舌でジョークが得意でとても愛くるしい人物だったそうです 傲慢とも思える態度や言葉でマスコミや対戦相手にリップサービスやトラッシュ・トーク(罵り合い)を行ったのは、そうやってマスコミや対戦相手煽ることで世間の注目を集め、試合を盛り上げるのが目的だったようです

そんなモハメド・アリの有名なエピソードとして紹介するのは、「違反チケット」と「ポケットの5000$」という話です 以前、SNSで紹介しているので知っている方もいるかもしれませんが気にせず進めます

ある日、高速道路を運転していたアリが警察官にスピード違反で止められ、罰金100$の違反チケットを渡されました アリはその場で小切手に金額を書いて警察官に渡しました 警察官は金額を見て「Mr.アリ、金額が違います 罰金は100$です なのに200$の小切手だなんて…」と話したら、アリは「帰りもあるだろ」と答えたそうです

ホントの話か?は分からないけど、こういったキャラを演じて傲慢に振舞う話をユーモアや冗談だと思うのですが今の世の中では「金満ぶってる」「全く反省していない」などと叩かれるのでしょうね…って、ちゃんと伝わっているかな?このユーモア… 帰りの違反分を先に払っている、すなわち「帰りも違反速度で運転するぞ」と警察官に言っているんだけど…大丈夫かな?

もう一つは、ある日アリが繁華街を歩いていると大勢のファンがサインをもらおうと押し寄せ、囲まれたそうです もみくちゃにされながらサインに応じていたら、いつの間にかポケットに入れてあった5000$が無くなっていました スリにあったのです けどアリは「あの金ならいいさ 盗んだヤツは金が必要だったんだろう あの金が誰かを助けるのなら俺は気分がいい」と言ったそうです

これまた今の世の中でなら「金があるから言えるんだ」「ホントは悔しいくせに」なんて言われるんだろうね 確かにどちらも「moneyがあるから」かもしれないけど、どちらのエピソードも嫌な感じ、不快な気はしないでしょ? そこに今回の話の「傲慢な上にケチ」との違いがあると思います(だいぶ遠回りしたな…)

今回の話でいくと「俺は世界ヘビー級チャンピオン、モハメドアリだぞ 見逃せ!」とか「絶対に捕まえて5000$を取り返す!」ってのが傲慢な上にケチな人だと思います いくら世界チャンピオンだろうが(他が優れていようが)「見るに堪えない(無様)」でしょ(この手の人は、よく見るけどネ) 

周公旦のような「才の美」を身につけるのは難しいだろうけど、「背ぇ~伸び」して近づくことぐらいは出来るかも? 親父ギャグではクスッともしないかぁ…まだまだ修行も足りないようですな
それでは、また来週!

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