論語 雍也 其の二十三 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は有名な一節で、前節と似通った「知者」と「仁者」の話です 何だか「どちらがいいか?」と優劣をつける話にも思えますが、そういう意味で比較しているのではない事を先に報せておきます それでは、お付き合いください

原文・訳

子曰、知者樂水、仁者樂山。知者動、仁者靜。知者樂、仁者壽。

子曰く、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者はかなり。知者楽しみ、仁者は寿いのちながし。

解説・意訳

同じ漢字が多く、難しいモノもないかと思います 「壽」が「寿」というくらいですかね 内容も分かりやすいので、サラッと意訳していきます

先生は言った「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動的だが、仁者は静的だ。知者は楽しく暮らし、仁者は(穏やかな生活を送り)長生きする」 となります

これは「水」というのが、川や海をイメージして絶えず動いているから「動」、「山」というのが、動くことのない落ち着いたイメージであるから「静」というのを知者と仁者に当てはめています いつも行動的な知者は、好奇心旺盛なイメージで毎日が発見の連続で楽しく暮らすだろう 仁者は、落ち着いた穏やかな毎日を過ごし、きっと長生きするだろう という事だと思います

Harashimaがアレコレ述べる章

孔子のイメージでは知者と仁者は区別されていてるようですが、これを鵜呑みにしてパッと見で判断するのは早計です 「彼は好奇心旺盛だから知者」「彼女はいつも物静かだから仁者」という事ではないのは分かると思います 好奇心旺盛であっても控えめ(静か)な人もいれば、落ち着いた雰囲気の人であっても色々な事に興味を持って行動する人もいます あくまでも孔子のイメージです

後半の部分も、そんなイメージから「知者は楽しく暮らし、仁者はきっと長生きするだろう」と言ってるのです 好奇心旺盛であっても毎日が楽しいワケではないし、穏やかに過ごしていても病気で長生きでない場合もあります これもイメージです 必ずしも当てはまる話ではありません

なんだか有名なポジティブなイメージの一節をネガティブにしてしまってる気がする…大丈夫かな? 最初に「先週の一節と似通ってる」と申しましたが、知者と仁者が登場するという部分のみが似通ってるだけで、話の内容は全然違うので一読してみてください(ちなみに、前節はコチラ

これ以上余計な事をいって叱られるといけないので、この辺にしておきます また来週!

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