論語 雍也 其の十四 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は誠実で実直な信用や信頼に値する人物とは?みたいな話です できるだけサラッと済ませるので、お付き合いください

原文・訳

子游爲武城宰。子曰、女得人焉耳乎。曰、有澹臺滅明者。行不由徑。非公事、未嘗至於偃之室也。

子游しゆう 武城ぶじょうさいと為る。子曰く、なんじ 人を得たりや。曰く、澹臺明滅たんだいめつめいなる者あり。行くにこみちに由らず。公事こうじあらざれば、未だもっえんの室至らざる也。

解説・意訳

今回は弟子の子游が(子游については為政その7を参照)武城という地区の宰(長官)になって、孔子を招き迎えた時のやり取りだと思われます そこで孔子は「女(汝) 人を得たりや」と尋ねます これは「君は(右腕といえる優秀な)人物を見つけたかね」という意味になります

この質問に対して「澹臺明滅なる者あり。行くに径に由らず。公事に非ざれば、未だ嘗て偃の室至らざる也」、「澹臺明滅という人物がいます (彼は)寄り道をしません 公用がなければ、未だに偃の室(子游の自宅)にも来たことがあれません」と答えます 要するに「マジメで公私の区別ができる人物」ということを言っています ほとんど訳してしまいましたが、意訳しておくと

子游が武城の長官になった 先生は言った「君は(優秀な)人物を見つけたかね」(子游は)言った「澹臺明滅という人物がいます (彼は)寄り道も横道に逸れたりもしない 仕事の用事以外でウチに来たことは今までにありません」となります

まずは、澹臺明滅について話をします 姓を澹臺、名が明滅であざ名を子羽しうといいます 詳しいことは不明ですが、子游は「マジメで、寄り道もしない(無駄な事をしない)横道にも逸れない(悪事にもなびかない)」と評しています(これだけで信用するのは危ういようにも思いますが)

この一節の後に子游の口利きがあったのか?澹臺明滅は孔子一派に入門しますが、孔子は澹臺明滅のヴィジュアル(見た目)が醜かったから重用しませんでした(酷い話です)

孔子に目を掛けられなった澹臺明滅ですが、生来の誠実さや実直さを発揮して300人の弟子を指導する大人物となり、孔子の思想を広め名声を轟かせました それを知った孔子は「貌(美貌・容貌)を以って人を取り、之れを子羽に失う(子羽を見た目で判断してしまい、失敗した)」という記述が『史記』の中にあるようです

Harashimaがアレコレ述べる章

ここでは孔子の「子羽を見た目で判断してしまい、失敗した」という話に注目して進めていきたいと思います(短めにネ) 「人は見かけによらない」「山椒は小粒でもぴりりと辛い」といった話です 他人を侮ってはいけません

それが分からないムダに歳だけ取ってしまった幼稚な人やウワサ話やデマを鵜呑みにして偏見や差別的な色眼鏡で見るステレオタイプは取り返しのつかない失敗をする羽目になります まぁ、自業自得な話なので知ったことではありませんが…

他人と接する場合は常に謙虚に控えめな態度で対等な立場で話をするのがフツーだと思うのですが「俺の方が(お前より)先輩だ・上役だ・強いんだ」などのマウントをナチュラルで行う人っているでしょ?! 初対面から上から目線な人…苦手だわぁ~「足りてない人」ってイメージを持ってしまう

そんな小人(しょ―もない人)にならないように学びましょう! それでは、また来週!

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