論語 公冶長 其の二十二 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は君子としてあるまじき話?に思えるのですが…「人間だもの」でいいのかな?よく分からないのでサラッと流します それでは、お付き合いください

原文・訳

子在陳曰、歸與、歸與。吾黨之小子狂簡、斐然成章。不知所以裁之。

子 陳に在りて曰く、帰らんか、帰らんか。吾が党の小子、狂簡きょうかんにして、斐然ひぜんとして章を成す。之れを裁する所以を知らず。

解説・意訳

まず、狂簡と斐然について説明しておきます 狂簡は、意気盛ん・元気いっぱいで盛り上がっている 斐然は、華々しい・美々しいといった意味になります あとは意訳後に解説していきます

先生は陳に滞在している時に言った「帰ろう、帰ろう 私の門下の若者達は意気盛んに華々しく活動しているが、それをどう判断していいのか分かっていないのだから」 となります

陳というのは国の名前で、孔子が弟子を連れて諸国を遊説していた頃に2回立ち寄ったそうです その道中で、故郷の魯に残してきた弟子たちの活躍を耳にして「若い弟子たちが盛んに活躍しているようだが全然なってない 帰って私がアレコレ指南してやろう」というニュアンスの話です これだけを見ると、ずいぶんと上から目線な話になりますが実際は違ってるようです

ホントのところは、旅の途中で思うような成果が上がらず気落ちしていて魯に戻ろうかと考えていたようで、帰る理由(言い訳)として「残してきた弟子たちは私がいないと何も判断できない」というコジ付けらしいです(結局、帰国したのは5年後らしいけど)

Harashimaがアレコレ述べる章

誰にでも気落ちして弱ってる時はあるかと思いますが、他人をダシにしての言い訳は良くないと思います しかも「アイツらは私がいないと何もできない」的な言い方は弟子たちが耳にしたら「うるさいのが戻って来る」なんて思われるはずです

いくら弱っていたとしても「(君子)らしくない」発言です よっぽど参っていたのか?時代的、立場的に許される範囲なのか?それこそ判断できませんが、あまりよろしくない話のように感じます

立場的に多少は上から目線な発言が許されたとしても、(いくら弟子であっても)他者を思いやる心とか配慮に欠けている言動は控えないと自分に返ってきます いわゆる「ブーメラン」です 今回の一節は反面教師として捉えておくのが良いかと思います

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