毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は先週とは逆の話なんですが、続きのような似通った感じの話です なのでサラッと済ませたいと思っています それでは、お付き合いください

原文・訳
原思爲之宰、與之粟九百。辭。子曰、毋、以與爾鄰里鄕黨乎。
原思、之が宰と為り、之に粟九百を与う。辞す。子曰く、毋。以て爾の隣里郷党に与えんか。
解説・意訳
今回は先に意訳をしてからアレコレ説明していこうかと思います
原思が先生の領地の宰領になった 彼の取り分として穀物九百を与えた (しかし、彼は)辞退した 先生は言った「いやダメだ それなら隣近所に分けてやらんか」 となります
まず、原思についてですが本名を原憲といい、あざ名は子思なのですが原思と呼ばれることが多かったようです そんな原思は、孔子が故郷の「魯」で大司寇(司法長官)となって領地を得たときに宰領(領地の取締り)に任命されます 清貧の人物として知られていた原思に孔子は大量の穀物を給料や手当の類で与えますが、原思はその申し出を辞退するのです
※ちなみに粟900というのがどれくらいなのか?ですが、単位がなくてわかりませんが先週と同じ換算をすると約1,700㍑になるようです
で、孔子は「いやいやいや、受け取ってくれ そして隣近所に分けてやればいいじゃないか」と諭すのです 孔子としては貧しい暮らしをしている原思に少しでも裕福になってもらおうと多めの穀物を渡したのだと思いますが、辞退されてしまうのです
良かれと思ってした事も相手にとって「嬉しい」とは限らない、「余計なお世話」となる事もあるって話…でいいのかな?
Harashimaがアレコレ述べる章
先週は「貧しい人には手を差し伸べ、裕福な人が裕福であり続ける手助けはしなくていい」といった内容の話でしたが、今回は貧しい人に多めの手助けをしたけど余計なお世話だったという内容です
悪い言い方をすると『「孔子は原思の貧しさを解消してやろう」と思っての配慮を断られ、それではメンツが立たないから受け取らせるだけ受け取らせて使い道を教えてる』という風な見方もできます
相手の立場になって考えないと「お節介」「ありがた迷惑」となってしまいます 最近ではご近所づきあいとかも減っていて、隣人との距離も物理的な距離より遠くになっています なので、お節介やありがた迷惑も減っているかと思いますが、だからこそ気を付けないといけない気がします
相手が、お節介やありがた迷惑に感じるのは度を越していたり、上から目線で自分を見下しているような扱いをされるのに原因があるように思います 心当たりのある人は気を付けましょう
意識するだけで自ずと違ってくるはずです 絶対やった方がいい アナタなら出来る! ガンバれ! …と、お節介や余計なお世話を押し付けることのないようにネ
コメント