論語 子罕 其の十六 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は一見すると簡単に思える事でも実際に行うのは難しい…という話です チョット得意気で、謙虚さに欠けて嫌味のようにも思えるのですが…気分よくチョーシにのってる時だったのかもしれません(知らんけど) それでは、お付き合いください

原文・訳

子曰、出則事公卿、入則事父兄。喪事不敢不勉。不爲酒困。何有於我哉。

子曰く、でては則ち公卿こうきょうつかえ、りては則ち父兄に事う。喪事そうじえて勉めずんばあらず。酒のみだれ為さず。我れに於いて何か有らんや。

解説・意訳

まずは漢字の説明をしていきます 「公卿」とは公(おおやけ・社会)と卿(政治をつかさどる大臣)のことです 「事える」は「仕える(そばにいて、その用をする)」と同じになります 「喪事」は「葬式」のことです 「困れ」は「乱れる」と同じで、酔って迷惑をかける(困ったことになる)といった感じになります 以上を踏まえて意訳していくと

先生は言った「外に出れば世の中のために働き、家に帰れば父兄の手伝いをする 葬式の時には一所懸命、誠意を尽くす 酒を飲んでも乱れない こんなことは私にとって何でもないことだ」 となります

要するに、家から出れば社会の一員として世の中の秩序やルールを守って働く そして、家に帰れば父兄(現代風にいうと家族やパートナーかな?)の手伝いをする 葬式のような重要な行事の時は誠意を尽くしてあたる 酒を飲み過ぎて周囲に迷惑をかけない そんなこと、私にとって簡単な事だ といっています

当たり前に思える事ばかりのことを随分と大きく出た感じがするけど、当時の世の中を想像して考えると難しいことばかりで「何でもないこと」といえるのは立派だったんだと思います 今より秩序もルールも曖昧で、無法者も多い中でキチンと善悪をもって働く難しさ 父親絶対主義(父親が偉く、逆らえない存在)で、男尊女卑も酷い時代で家の手伝いなどしなかったと思われる かしこまった席でも礼儀を知らず無礼な振る舞いをする人もいたのだろうし、酒を飲んで暴れる人も多かったんだと思います

そういった人が多い、いわば「それがフツー」であった時代に流されることも染まることもなく善をまっとうしていることを「私にとって簡単な事だ」といっています 確かに簡単にマネできる事ではないのだろうけど、自分で言うのはチョット尊大な感じがしますよね それこそ、酒の席で酔って上機嫌になって出たユーモアだったのかもしれませんね 知らんけど

Harashimaがアレコレ述べる章

周りからすれば「難しいこと」でも当人には「簡単(フツー)なこと」って誰にでもあると思います 当人が気づいていないだけ…ってパターンが多いのではないかな? 例えば、あることについて詳しい人に「あること」を語ってもらい学ぶ…といった内容の番組、いくつかあるよね

あれって視聴者には関心がなかったり、そこまで詳しい知識はない人に、「あること」の魅力を知ってもらったり伝えたりするのが目的だったりします 簡潔に分かりやすく解説・説明していますが、その(伝える・教える)域に達するまでに相当の努力が必要です なかでも、年端もいかない子供が簡単にやってのけている番組には驚きます まさに「末は『博士』か大臣か」です なんてナ

話を戻します 「あること」に夢中になって調べたり研究していくうちに「そんな(難しい)ことまで…」となって、周囲とのあることについての知識の差ができます その差を生む努力(調べたり研究する)を続けられるのも難しいことです けど、当人からすれば好きな事に夢中になっていたら「いつの間にか(仮に)博士といわれるようになっていた」だと思います

何事も一朝一夕では身に付きません 日々の積み重ねであったり練習の繰り返しが実を結ぶのです(必ず良い結果が得られるとは限りませんが…) 根気よく続けるだけでも難しいことなので、続くだけでも大したモノです(当人には「好き」が高じて長く続いているだけなので、それを苦には感じていないと思います)

そう考えると、このブログも稼げていない(努力が実っていない)けど長く続いているから大したモノかもしれません(それを苦に感じていないのも同じ…(笑)) 違うのは結果(儲け=Money)だね 趣味を仕事にするのも色々と難しいこともあるのだろうけど、結果として食べていけるだけの稼ぎが出せるようにはなりたい

それで、ゆくゆくはHarashimaもいつか「これ(ブログで稼ぐ)くらい、Harashimaにとって簡単な事だ」といえるようになりたいですね …いつになるやら

それでは、また来週!

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