毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は詳しい部分が分からないので扱いが難しい一節です 冗談やユーモアだと思いますが珍しく物騒な話になっています それでは、お付き合いください

原文・訳
季氏富於周公。而求也爲之聚斂而附益之。子曰、非吾徒也。小子鳴鼓而攻之可也。
季氏 周公より富む。而して求や之れが為に聚斂して之れに附益す。子曰く、吾が徒に非ざる也。小子 鼓を鳴らして之れを攻めて可也。
解説・意訳
まずは漢字の説明をしていきます 「季氏」「周公」は人の名前で、季氏は魯の国の貴族になります 周公は魯の国の始祖、王様のような存在です 「而して」は「そして・それから」のような前の文に並べて、または付け加えて次の分を述べるときに使う接続詞になります
「求」も人の名前で、こちらは孔子の弟子「冉求:子有」のことです 「聚斂」は一所に集める、引き締めて取り立てるといった意味の熟語です 「附益」は「利益を付与(加える)」といった意味になります 「徒」は、ここでは「仲間」という意味で「小子」は「君たち」になります 「鼓」は「太鼓」のことです 以上を踏まえて意訳していくと…
季孫氏は(魯の始祖)周公旦より金持ちだった。にもかかわらず、求(冉求)は季孫氏のために民衆から金を取り立てて財産を増やしていた。先生は言った「(求は)我々の仲間ではない。君たち、太鼓を鳴らして攻め立ててもいいよ」 となります
要するに、孔子の弟子の冉求が季孫氏を儲けさせていて、孔子が冉求のことを「彼は仲間ではない。君たち、冉求を懲らしめるために攻め入っていいよ」と発言をしている場面です
この発言が冗談なのか、はたまた金儲けの上手な冉求に嫉妬しているのか?は微妙なところですが、民衆から金を搾り取って財産を増やしているのが「善や道徳から外れる行為だ」と非難しているのだと思います
また、孔子が周公旦のことを敬愛していることと季孫氏のことをよく思っていないことが関係していて、普段は言わないような事を(「攻め立てていい」などと)言ったのかもしれません(前述しましたが季孫氏は魯の国の貴族なのですが思いあがったところがあり、孔子は季孫氏のことをよく思っていないのです) よく思っていない季孫氏に仕えて金儲けをする冉求が憎かったのかもしれません
Harashimaがアレコレ述べる章
儒教では「清貧(貧しくとも清い心で生活する)」が理想とされていて、それに反して私腹を肥やし悪行?をする冉求を非難する話でしたが、孔子は冉求のことを「才能豊かだ」と評しており冗談やユーモアで言ったのだと思います(儲かっているのが羨ましかったのかもしれません)
人間関係や当事者の性格など、背景を知らずに切り取られたこの場面だけをみると、冉求は悪どい守銭奴で孔子とも折り合いが悪く嫌われているように映ります けどそれは間違ったモノ(情報)になります なのに間違った方が知れ渡り、いつの間にか間違った方が「正」となる…そんなことが今、問題になっています いわゆる「切り抜き・切り取り」です
ある一部の画像や言葉が独り歩きしだして誤解されたまま拡散されてしまう 背景や前後を見れば真意が分かるのに印象的な一部だけをクローズアップする…そんなのに騙されて?しまいやすいのがステレオタイプです 聞いたまま・聴いたままを鵜呑みにして信じてしまう(刷り込まれてしまう)のです 一種の洗脳であって、簡単に信じてしまう割に解除?解放?するのは非常に時間を要します
例えば、今回の話でいくと「彼(冉求)は仲間じゃない。君たち、攻め立てていいよ」なんて冗談のつもりで言ったのに「君たち」の中の一人が孔子の言葉を信じて本当に攻め入ってしまうかもしれない…また、孔子の言ったことを他所で話せば「冉求は悪どい事をしてえらく儲かっているらしい」とか「孔子が冉求を懲らしめるために攻め入るらしい」など根も葉もないウワサとなって流布して、冉求の耳にも届けば孔子と仲たがいをするかもしれません
言葉にはチカラがあり、発言には責任が伴います Harashimaも日々失言と妄言のオンパレードで発言しない方がいいのですが、そういうワケにもいかないので細心の注意を払っている”つもり”です それでも「Harashimaがこんなこと言ってた」などと印象的な部分だけを切り取って拡散するスーパースプレッダーたちがいて、それを鵜呑みにするステレオタイプがいるのです
おっと、ホントは「金儲けは悪い事ではない」という話をしたかったのですが、いつの間にかまたいつもの余計な話になりそうなのでそろそろ終わりにしますね
先週の「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ではありませんが、儲けすぎも貧しすぎもよくないです ほどほどが一番…けど、moneyが大好きなので儲けたいですなぁ 攻め立てられない程度に…なんてナ また来週!


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