論語 郷党 其の十三 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 皆さん、あけましておめでとうございます! 新年一発目の「日曜のお楽しみ!」です 今年も贔屓にしてください さっそく余談になりますが、大晦日にスマホをクラッシュさせてしまい一週間ほど強制的にデジタルデトックスしていました いつもSNSで仲良くしてくださっている方々にはご心配をおかけしました(特大の自惚れです) 新年早々の自虐が済んだところで始めていきます それでは、お付き合いください

原文・訳

郷人儺、朝服而立於阼階。

郷人のおにやらいには、朝服ちょうふくして阼階そかいに立つ。

解説・意訳

まずは漢字の説明をしていきます 「郷人」は「村の人々」です 「儺」とは鬼や厄病神を追い払う行事のことをいい「追儺ついな」ともいいます 日本では節分の行事として残っていますが、元々は年末に行っていた行事のようなので秋田のナマハゲの方が近いのかもしれません 「朝服」は朝廷に行く時に着る正装のことをいいます 「阼階」は自家の先祖を祭った廟の東側の階段のことです(東側の階段は天子や主人などAサイドの人が入る入口で、西側は客人などの入口になります) 以上を踏まえて意訳していくと…

村で追儺の行事がおこなわれる時、(行列がやってくると)朝服を着て自家の廟の東側の階段に立って迎えた となります

要するに、悪い気や事を追い払う節分やナマハゲのような行事をする時は正装をして神妙に執り行ったという事です それだけ神聖な行事だったということだと思います Harashimaが子供の頃の節分でも、柊の枝に鰯の頭を刺したモノを玄関に飾って「魔除け」としたり、鬼のお面をした父親に豆をまいて外へ追いやったモノです(余談ですが、その頃「恵方巻」なんて存在してなかったと思う…たぶん)

その頃より40年以上の月日が経ちましたが節分に限らず、色々な行事が簡素化されているような気がします 不景気や物価高、人手不足やコスパ・タイパの影響でしょうか? 簡素化されてゆくのが悪いことではないと思いますが、本来の意味が薄れてカタチだけになってしまうのは寂しさやノスタルジックな気持ちになりますね

Harashimaがアレコレ述べる章

さて、ここからは別の話をします 上記にある「柊の枝に鰯の頭を刺す魔除け」についての話です 名前を「柊鰯(ひいらぎいわし)」といい、地方によっては「やいかがし・やっかがし」などと呼ばれているそうです この風習は、日本では平安時代の頃から始まったらしく1200年以上の歴史があります

では、なぜ柊に鰯の頭なのか? それは、先の尖った鋭い葉を持つ柊や焼くと独特の臭いを発する鰯を邪気(鬼や厄病神)が嫌うからなのだそうです 「そんなので悪い気が祓えるなら…」と浸透したのかもしれませんね(知らんけど)

それが元ネタとなっているのが「鰯の頭も信心から」というコトワザです ちっぽけな鰯の頭であっても邪気を祓う事ができると信じればこそ尊いモノになる…「信じる者は救われるぅ~」って意味です 使い方としては、信仰心で不思議なチカラを発揮した・感じた時や、頑なに信じ込んでいる人を揶揄する時などに用います

Harshimaの周りにも「鰯の頭も信心から」の後者が大勢います 他では通用しない、おかしな事に気づかず邁進しているステレオタイプな人です まぁ~よく調べもせず、確かめもせずに都合のいい話に刷り替えて記憶してそれっきり…アップデートも見直しもしない、何十年も止まったままで凝り固まってる時代遅れな人たち…何ともなりませんわ

あぁいう人にはなりたくないけど、間違った成功体験があぁいう人にさせる(なっていく)んだろうね… 「他人の振り見て我振り直せ」ってあるけど、逆に「あぁすればいいのか」とマネする人の方が多いから簡単で楽な事しかしない人が増えて… おっと、新年早々やってしまった(汗) さっそく悪い気が入り込んでしまったみたいです(笑)

今年もこんな感じで相変わらずですが、ご贔屓に! また来週!

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