論語 為政 其の十八 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は少し長いですが、お付き合いください

原文・訳

子張學干祿。子曰、多聞闕疑、愼言其餘、則寡尤。多見闕殆、愼行其餘、則寡悔。言寡尤、行寡悔、祿在其中矣。

子張 禄を干めんことを学ぶ。子曰く、多くを聞きて疑わしきを闕き、慎んで其の余りを言えば、則ち尤め寡なし。多くを見て殆うきを闕き、慎んで其の余りを行えば、則ち悔い寡なし。言に尤め寡なく、行いに悔い寡なければ、禄 其の中に在り。

解説・意訳

 子張(しちょう)は孔子より48歳ほども若く優秀な弟子です この一節は若くて頭の切れる弟子が「禄(仕官して得る給料=就職)」する方法を尋ねた一節です 当時、役人になる事は簡単ではありませんでした 若い弟子にはそれが分からなかったので、やんわり教える話になっています

漢字の解説をしていきます
「禄を干めん」は「ろくをもとめん」と読みます 「闕き」は「かき」と読み、省く・除くという意味になります 「尤め」は「とがめ」と読み、過ち・間違いという意味で「寡なし」は「すくなし」と読み、少ないという意味です 「殆うき」は「あやうき」と読み不安定・あやふやを意味しています

以上を踏まえて意訳すると
子張は就職する方法を尋ねた 先生は言った「たくさんの情報を聞いて疑わしい話を除き、残った情報の中から慎重に話をすれば間違いは少ない たくさんの物事を見て、あやふやで怪しいモノを除いて残ったモノを慎重に行動すれば後悔が少なくなる 言葉に間違いがなく、行動に後悔が少なければ、官職(禄)はその中から出てくる」
となります

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の一節はHarashima的には2通りの話を用意してあるので、長くなるかも? お時間大丈夫ですか? 簡潔にサラッと読み流せるよう心がけます

まずは、そのまま「言動を慎んで謙虚に振る舞っていれば仕官して禄を得る事ができるだろう」という話です でも、今の時代は早い者勝ち・やった者勝ちで謙虚・謙遜は「美徳」ではあるけど、性悪な人の後塵を拝す事になりやすいです

コチラが謙虚・謙遜していても気づかず、図々しかったり馴れ馴れしかったり失礼な言動をする人っているよネ で、結局コチラがモヤモヤする事になる(伝えても伝わらない なぜなら学んでいないので理解が出来ない) 譲れる話なら「まぁいいっか」で済ますけど、この手のタイプは「譲られてる」とも思ってないから要注意です つけあがり、図に乗るから気をつけてください(経験者は語る)

もう一つは、最近の話にも通ずる読み取り方をします

「たくさんの情報を見聞きして、間違いや怪しいものを省いて….」という部分に注目してみると、現代のネットに溢れている情報を鵜呑みにして騙されたり、騙すつもりはなくても間違った情報を信じて別の人に話して騙してしまうなど 当てはまるよネ

言動を慎重に….ってところも昨今は薄れていて、見たまま聞いたまま思い付きや考えのない言動をする人が増えているように感じます 失言であったり、場当たり的な衝動で起きる犯罪など、冷静に考えれば踏みとどまる事が出来そうなのに….ってことが多いよネ

直感を信じる事も上手くいく方法の一つかもしれませんが、その直感も今まで培って積み上げたモノが働いて湧いてくるのだと思います 善い直感を生み出すには、善い事を繰り返す事で養われるのではないでしょうか?

衝動的な言動を控え、ひと呼吸おいて考える習慣を身につけると善い事(禄)を得る事ができるかもしれませんネ

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