論語 述而 其の一 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今週からは第7章というのかな?「述而」編のスタートです 論語の旅はまだまだ道半ば、ボチボチ続けて参ります それでは、今週もお付き合いください

原文・訳

子曰、述而不作。信而好古。窃比我於老彭。

子曰く、述べて作らず。信じていにしえを好む。ひそかに我が老彭ろうほうに比す。

解説・意訳

今回は何から説明していこうか迷いますが、とりあえず意訳してからにします

先生は言った「祖述して創作する事はしない 昔の文化や知恵の素晴らしさを確信して敬愛する こうした自分を密かに老彭のようにおもっている」 となります

順に説明していくと、まず「述べて作らず:祖述して創作する事はしない」の部分は「昔の人の文化や知恵を受け継いで伝えることはするが、それを基に自身で創作することはしない」という意味です 要するに「先人の知恵を学んでも自分流のアレンジは加えない」といった感じになります

次の「信じて古を好む」の部分は…まぁ、そのままで大丈夫かと思います

さて、最後の「窃かに我が老彭に比す」ですが「窃か:密か」「比す:比べる、比較」はいいとして「老彭」ですよね 老彭は、人の名前です 殷の時代の賢者で750年以上生きた仙人のような人物なんだとか… この部分は、孔子のお茶目なジョークが含まれていると思います

全体を通して要約すると、私(孔子)は「長い年月をかけて、積み重なって出来上がった文化や知恵、学問といった先人の功績を敬愛しており、手を加えることなく次世代に受け継いで伝えている 私はそれを密かに、老彭という賢者が750年伝え守ってきた事と比較しても遜色ないのではないかと思っている」と冗談めかして話しているのだと思われます 先人の知恵を大切にしつつユーモアも織り交ぜている事がわかりますネ

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の話はHarashimaには少し違和感のある部分があります 先人の知恵を大切に思う部分は共感しますが、いつまでも手を加えず…というのは「どうかな?」と思ってしまいます 技術や文明は進化していきます 代謝させないといけないモノもあるだろうに、手を加えず放置するのは逆に危険な気がします

外敵や天敵のいない状況であれば問題ないかもしれませんが、他が進化や進歩していく中で「変わらない」というのは置いていかれる、後塵を拝すことに他なりません 変えなくていいモノと変えてはいけないモノ、変えた方がいいモノと変えなくてはいけないモノとをキチンと選別して変化、代謝させるのが自然な事だと思います

古いモノ(取って代わる便利なモノがあるのに使い続ける)を大切にする気持ちも「(まだ使える)もったいない」という気持ちも理解できるのですが、どこかで区切りを付けないと損をします 例えば、10年前のエアコンと最新のエアコンでは効きも違うだろうし、消費電力も変わってくると思います まだ使えるかもしれないけど、変えた方がいいのは何となく想像つきますよね

逆に変えてはいけないモノの例として、食事の際の「いただきます」「ごちそうさま」 これは人間が生きるために他の生き物を殺して食べる、食材となった生物への感謝であったり料理を作ってくれた人に向けた言葉で変えてはいけないモノですが、数年前に学校給食で『ウチは給食費を払ってるんだから「いただいてる」んじゃない!』というクレームがあり、「いただきます」を言わなくなった学校があるというニュースをみました ホントかどうか分かりませんが、おかしな話に思います

昔から受け継がれる先人の知恵には理由があります その理由を知らないと上記のような「変」な事になります ん?!「変わる」と「変」は何が違うんだろう?…先人の知恵を借りる時が来たようなので、この辺にしておきます また来週!

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