論語 雍也 其の三十 《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 長かった雍也編も今回で最後となります 最後は少し長めの話になっています 上手くまとめてダラダラにならないよう取り組んでいきますので、お付き合いください

原文・訳

子貢曰、如有博施於民、而能濟衆、何如。可謂仁乎。子曰、何事於仁。必也聖乎。堯舜其猶病諸。夫仁者、己欲立而立人、己欲達而達人。能近取譬。可謂仁之方也已。

貢曰く、ひろく民施して、く衆をすくうもの有らば、如何いかん。仁とう可き。子曰く、何ぞ仁事とせん。必ず堯舜ぎょうしゅんも其れこれめるか。夫れ仁者は、己立たんと欲し人を立て、己達せんと欲し人を達す。能く近くたとえを取る。仁方と謂う可きのみ

解説・意訳

今回は子貢が「如し博く民施して、能く衆を済うもの有らば、如何。仁と謂う可き。」と孔子に質問しています その質問に答えたのが「子曰く、何ぞ仁を~」になります まずは質問の内容です ルビが付いているので何となく理解できるかもしれませんが「もし、広く民衆に対して(良い)施策を打ち出し、民衆を救済することができたら、どうでしょう 仁といえますか」となります

この質問に対しての孔子の答えを前後半に分けて説明していきます まず前半部分を「何ぞ仁事とせん。必ず。堯舜も其れ猶お諸を病めるか。」とします ここは「それは仁どころではない 聖人でなければできないことだ 堯や舜でさえも難しいことだ」となります(堯と舜は大昔の聖天子:徳の高い人です)

後半の「夫れ仁者は、己立たんと欲し人を立て、己達せんと欲し人を達す。能く近く譬えを取る。仁方と謂う可きのみ。」は、意訳後に説明していきます

子貢は言った「もし、広く民衆に対して(良い)施策を打ち出し、民衆を救済することができたら、どうでしょう 仁といえますか」先生は言った「それは仁どころではない 聖人でなければできないことだ 堯や舜でさえも難しいことだ そもそも仁者は、自分が樹立しようと思えば、まず人に樹立させる 自分が達成したいと思えば、まず人に達成させる (何かを他人にしようとする時は)自分の身に引き付け考えてから始める これこそ、仁を実践する方法だ」 となります

後半部分は参考にしている書籍に従った訳をしています 少し難しいというか「チョット何言ってるのか解らない」かもしれません 要するに「相手ファースト」「相手が先、自分は後」というのを実践するのが「仁」という事だと思います 損することが多い考え方ですが「徳を積む」という意味では尊い行為に他ならない事です だから「聖人」といえるのかもしれませんネ

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の話は、実践するには相手の性格や資質が重要になります してもらう事を当たり前に思っている人、感謝しない人などに実践すると「コイツは何しても大丈夫」と付け上がっていき、何でも奪い取ろうとします こういうタイプを「テイカー:take(取る)人」といいます 昨今はテイカーが増加傾向にあるように思います 隙あらば「俺が、俺が」と他人の領域に土足で踏み込む人も見かけます 行き過ぎた個人主義といいますか、ただの迷惑な人というのか…そんなのが多くなりました

まぁ、クチばっかりで何も持ってないから他人から奪うことしかできないんだろうけど、強盗や泥棒と変わらない悪質な行為ですからネ 可哀そうで残念な人ではあるけど関わらないのが正解だと思います 関わって(取られて)良い気はしないですからネ どうしても関りを絶てない、関わってしまうのなら取られないよう自己防衛しておかないといけません ホント、どこからでも取っていきますから気をつけてください 経験者は語る…です

逆に、聖者ではなくとも「してあげる」のが好きな人や見返りを求めず「する」人を「ギバー:give(与える)人」といいます ボランティアなどが当てはまるかと思います(Harashimaは献血などをしているので、どちらといえばコチラ側と自負しております)

先ほど「テイカーが増加傾向にある」といいましたが「ギバーが減ってる」ともいえるかと思います 実際、献血の話でいくと10~20代の若者の献血に協力する人が三重県は全国ワーストらしいのです 少子化の影響もあるかもしれませんが、将来的な不安要素ではあります なんでも、若いウチに献血の経験があると何年も間が空いていても、キッカケがあれば割とスムーズに協力してくれるそうです(血液センターの方の話) なので、若者の献血にチカラを入れているそうです

話が散らかってきたので、そろそろ〆ます

世の中にはギバーとテイカーがいます 自分はどちら側なのか?どちらを選ぶのか?を自問して、これからの行動を変えていくのも良いかと思います(テイカーはお薦めしません) 若者は特に、まずは献血へ行ってギバーを体験してください それでは、また来週!

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