論語 為政 其の八 ≪middle≫

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介していますが、実は今回も「孝」についての一節なんです 四節連続ですが、お付き合いください

原文・訳

子夏問孝。子曰、色難。有事、弟子服其勞。有酒食、先生饌。曾是以爲孝乎。

子夏 孝を問う。子曰く、色難し。事有れば、弟子 其の労に服す。酒食有れば、先生に饌す。曾ち是れを以て孝と為せるか。

意訳・解説

子夏は孔子より44歳年下の優秀な弟子で、その子夏が「孝」について質問しています それに対し孔子は、三つの例を挙げて説明しています

一つ目は、「色難し」 これは表情のことを指していますが「父母の表情から真意を読み取るのが難しい」という説と「子(自分?)が父母に対する敬愛を表す表情をする事が難しい」という説とあるそうですが、後に続く語句との関係を考えると後者の方が妥当な受け取り方のようです

二つ目は、「事有れば、弟子 其の労に服す」 何か行事や催事があれば若手(弟子)が率先して労力を提供する といった意味合いになります

三つ目は、「酒食有れば、先生に饌す」 食事や酒の席では先輩(先生)に気を配る(すすめる)事をする といった意味合いになります

上記三つの事をする事で、最後の「曾ち是れを以て孝と為せるか」すなわち、コレらを行う事が「孝(孝行)」となるだろう という一節です

Harashimaがアレコレ述べる章

4週連続で「孝」についての一節になりますが、前の三節とは違い父母への孝行というより目上の他人に対する時の孝行とは? という印象を受けます 例えば、学校の部活動での先輩後輩、会社組織での上下関係などが当てはまるかと思います

学校での先輩後輩は、学年(年齢)が絶対的な基準になるので分かりやすいですが、会社組織になると複雑で難しいモノになります 年上の部下や年下の上司、新卒と中途採用、異動による職場歴での先輩後輩、仕事の善し悪しなどなど 統一した基準がなく個人により「何を」重視しているか違うと思います

会社組織でも一応は年齢が基準にはなっていると思われますが、必ずしもそうではない場合も多々あります 取引先、下請け企業、顧客それぞれが、それぞれのパワーバランスを利用するので一概に何でも若手にやらせるのは違うとは思います(←ここに人間性があらわれる)

家族への孝行は多少の手間や苦労はいとわないけど、他人への孝行は「利他の精神」がないと出来ないと思うし、昨今では顔見知りであっても「不審者」扱いをされる恐れもあるので当時より一層難しいと思います

Twitterで紹介したエピソードを紹介します

仕事の帰り道に歩道でボール遊びをしている男の子(小4くらい)がいて、ずいぶん前から気づいていて「危ないなぁ、飛び出して来るんじゃないか?」と思って運転していたら案の定ボールが車道に転がって来て、それを追いかけて少年が飛び出してきたんです

予測していたので速度も落としていたし、余裕を持って手前で停まる事が出来たけど偶然かもしれない 気づかない人もいるかもしれない そう考えると少年を叱ってやるのが「善」だと思うのですが、車の方が強者なワケで注意して運転するのが当たり前なのです

注意して「危ない」という事を教える「善」や「利他の精神」のつもりが「邪魔だ!どけ!」というつもりで ” 怒ってる ” 「不審者」に絡まれてる図になってしまうのです 難しい世の中ですネ

まとめ

孝行にも色々ありますが、よく考えないと思わぬ災難に見舞われる事もあります 自分本位、本意の行動は気をつけましょう 相手の気持ちも慮って判断するのがいいでしょう それには日頃のコミュニケーションが大切です 忖度は「間違いの元」ですヨ

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