論語 先進 其の二十六④《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は論語の中で最も長文な一節を4分割した最後の一節です 4人の弟子の抱負を聞いた孔子は曾皙の話に賛成しましたが、他の3人の話にどんな感想を持ったのか? そんな話になります それでは、お付き合いください

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原文・訳

三子者出。曽晳後。曽晳曰、夫三子者之言何如。子曰、亦各言其志也已矣。曰、夫子何哂由也。曰、為國以禮。其言不譲、是故哂之。唯求則非邦也與。安見方六七十、如五六十、而非邦也者。唯赤則非邦也与。宗廟會也為之小、孰能為之大。

三子者出さんししゃいづ。曾晳おくる。曾晳曰く、の三子者の言は何如いかん。子曰く、た各々其の志を言うのみ。曰く、夫子 何ぞ由をわらうや。曰く、国をおさむるには礼をもってす。其の言譲らず、の故にれを哂う。れ求は則ちくにあらざるか。いずくんぞ方六七十、しくは五六十にして、邦に非ざる者を見んや。唯れ赤は則ち邦に非ざるか。そうびょう会同かいどうは、諸侯しょこうに非ずして何ぞや。赤や之れが小と為る、たれく之れが大と為らん。

解説・意訳

まずは漢字の説明をしていきます…が、新たに説明が必要な漢字は「諸侯」(日本でいう「大名」)と「孰(誰)」くらいですかね 以上を踏まえて意訳していきます

三人が退出し、曽晳が遅れてその場に残った。曽晳は言った「三人の抱負をどう思いましたか」先生は言った「それぞれの抱負を述べたのだから、それでいいのだよ」(曽晳が)言った「先生はどうして由(子路)を笑われたのですか?」(先生が)言った「国を治めるには礼によらなければならない。子路の言葉には謙遜がない、それで笑ったのだ。求(冉有)が言うことは国家の話ではないか。どこに四方六、七十里、もしくは五、六十里の小さな土地でも国家でないものがあろうか。赤(公西華)の言うことも国家の話ではないか。宗廟や会同は、諸侯でなければあり得ないものだ。赤は「小相(進行係)になりたい」と言っているが(彼ほどの男が「小相」になったら)いったい誰が「大相(儀式の総監督)」になるのかね」 となります

もう少し砕けた訳にすると、子路の抱負は「前のめりで礼を欠いている」だから笑えた 冉有の抱負は、小さな土地であっても立派な国であるが、彼ならもっと大きな国の政治も担える 公西華も、彼が宗廟(君主の祖先をまつる廟)で行わる儀式や会同(君子の集まる会)の進行役(小相)で満足してしまったら、その上の大相は誰が務めるのか となります

以前紹介した「過ぎたるは猶及ばざるが如し」(リンクは先進16)のことです 子路は出しゃばりで冉有と公西華は引っ込み思案(謙遜しすぎ)であるという話をしている場面ですね なので、その中間?である曽晳の抱負に孔子は賛成・同意したのだと思います

得意を前面に出しても「身の程」を理解していないと子路のように大風呂敷を広げるような抱負を述べて笑われたり、冉有と公西華のように遠慮気味に自分を過小評価してしまうことになります ここら辺のバランスは難しいですよね 周りからの評価や評判にも左右されますからね

Harashimaがアレコレ述べる章

4週にわたってお届けした長文も最後(オチ)となったのですが、今回は冉有と公西華にスポットを当てた話をしようと思います 冉有と公西華に限った話でもなければ、今昔も関係ない話です それは「彼らの抱負は本心か?」です

やっぱり誰でも子路のように大きな夢や野望を持っていると思います それは、いくら気の置けない間柄であっても語ることのない、自分の心の中だけの秘密であったりする類のことです 彼らは本当に小さい国の経済を発展させるだけで、会の進行役で満足なのでしょうか?

冉有と公西華も内心は「もっとできる」と思っているはずです しかし、そこを謙遜して述べたのに「引っ込み思案だ」といわれても…例えば、公西華が「大相になりたい(大相くらいはできる)」と述べていたら孔子は何と言ったのだろうか?子路の時と同じように笑うことはないだろうけど、曽晳の時のように賛成もしない気がします

冉有も金儲けが上手く、孔子に「儲けすぎてて仲間じゃない」と言わせる(先進17)ほどの才覚の持ち主なので孔子も「もっと大きな国でも…」と思って、「謙遜しすぎだ」と言ってるのだと思いますが、そんな事は冉有も分かってる気がします あまり大きなことを言うのが憚れる、適切でないと思って控えめに述べただけのように思います

また、孔子がステレオタイプだったとして今回の弟子たちの抱負を鵜呑みにして覚えていて、冉有と公西華にとって大きなチャンスとなる話が孔子の元に届いたとしても「彼らには荷が重い、彼らの希望とは異なる」と勝手に断ってしまうかもしれない(悪意も悪気もなく…)

そうならないためにも、子路のように笑われたとしても多少大きなことを言っておいた方がいいのかもしれません 笑ったヤツを見返すための燃料(発奮材料)にもなりますからね(燃料になるかは個人差がありますが…)

さて、そろそろ終わりにします 先進篇も今回でお終い…次から顔淵編となりますが、せっかくなので年明けまで論語の一節を紹介するのは休止します なので来週は別の何かを更新します もう年末が近くなり慌ただしくなるかと思いますが、ケガなくお過ごしください また来週!

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