論語 先進 其の二十二《long》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は、もう少し短く出来ただろうと感じる同じ言葉が繰り返される長い一節です 弟子へのアドバイスの場面なのですが…どうなんでしょう? それでは、お付き合いください

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原文・訳

子路問、聞斯行諸。子曰、有父兄在。如之何其聞斯行之。冉有問、聞斯行諸。子曰、聞斯行之。公西華曰、由也問、聞斯行諸。子曰、有父兄在。求也問、聞斯行諸。子曰、聞斯行之。赤也惑、敢問。子曰、求也退、故進之。由也兼人、故退之。

子路問う、聞けばすなわこれを行わんか。子曰く、父兄在ふけいいます有り。之れを如何いかんぞ其れ聞けば斯ち之れを行わん。冉有問う、聞けば斯ち諸を行わんか。子曰く、聞けば斯ち之れを行え。公西華曰く、由や問う、聞けば斯ち諸を行わんかと。子曰く、父兄在す有りと。求や問う、聞けば斯ち諸を行わんかと。子曰く、聞けば斯ち之れを行えと。せきまどう、えて問う。子曰く、求や退しりぞく、故に之れを進む。由や人をぬ、故に之れを退く。

解説・意訳

今回は難しい漢字が少ないので、先に話の内容を意訳してから必要な説明は都度していくスタイルで参ります 話の内容としては、子路(由)・冉有(求)・公西華(赤)という弟子が登場していて、子路と冉有が孔子に同じ質問をしたのですが子路と冉有で答えが違ったことを公西華が「なぜ同じ質問に異なる回答をしたのか?」と質問して、それに答える話です 一応、意訳しておくと…

子路がたずねた「何か聞いたら、すぐに実行しますか」 先生は言った「父や兄がいる以上、どうして実行できようか」 冉有がたずねた「何か聞いたら、すぐに実行しますか」 先生は言った「聞いたら、すぐに実行しなさい」 公西華が言った「由(子路)が『何か聞いたら、すぐに実行しますか』とたずねると『父や兄がいる以上、どうして実行できようか』と答えました。求(冉有)が『何か聞いたら、すぐに実行しますか』とたずねたら『聞いたら、すぐに実行しなさい』と答えました。赤(私:公西華)には理解できないので、その訳をおたずねしたい」 先生は言った「求(冉有)は引っ込み思案だ。だから(すぐ実行するよう)進めたのだ。由(子路)は出しゃばりだ。だから(すぐに実行に移さないよう)抑えたのだ」 となります

要するに、孔子は相手の性格などを加味して適切なアドバイスをしていたという話です 同じ質問であっても答えが同じとならない事って多々あるかと思います というか、そんな事象の方が多いように思いますが、最近は「コレはこう!」「ソレはこうでなければならない!」みたいな他の答えを認めない、画一的な意見であったり考え方であったりが蔓延しているように感じます

訳知り顔の自称専門家と思われる方々が本物の専門家を相手に無謀なバトルを挑んだり、本物の専門家?が素人相手にマウントを取りに行くような、不毛で幼稚な論戦が繰り広げられて…って、脱線しておりますな 話を戻します

今回の話のポイントとなるのは、孔子の「父や兄がいる以上、どうして実行できようか」という部分かと思います どういう事かというと、儒教は目上の人が優先されますから父親や兄より先に自分が前に出るのは御法度だったので、当時としては絶対的な抑止力になったかと思います 昨今では時代錯誤な思想といえますけどね 「父や兄を差し置いてお前が出しゃばるな」ってことです 

Harashimaがアレコレ述べる章

この話、とてもタイムリーで頭の中でモヤモヤしてることを吐き出したいのですが、それをすると色々と不都合が起きるので「例え話」として似たような作り話にして消化していく事とします 読者を置いてけぼりにする内容になるかもしれません 読み飛ばしてもらって大丈夫です それでは始めて参ります

例えば、お店でラーメンを作るときに麺の湯切りをします これは茹で汁でスープが薄まらないように行っていると思われます その湯切りが何度やっても上手くできない場合(マニュアルを理解して、勘やコツを掴むまで練習してですヨ)、やり方(方法)や道具(設備)を変えてみるのが一般的だと思うのですが「マニュアルや方法は悪くない、お前が悪い」とヒトのせいにするんだよね

しかも、「右手でできるなら左手でもできるだろう 右も左も同じだ」ですヨ 右と左が違えば同じではないでしょうに…右ハンドルの車が運転できれば、左ハンドルの車も同じように運転できますか? 誰が言い出したか知らないけど…そういう所が酔っぱらってるか寝ボケてるかしてるって言ってるのに…言われた事に怒り狂うだけで考えもしない(もちろん聞く耳もなく、Harashimaが「理屈っぽい」と煙たがられるだけ…)

一事が万事このチョーシなのでね…お手上げですわ 様々なバイアスに絡めとられた、ここでしか通用しない人が多すぎて手に負えない 今に始まった事ではないけど、時間がないのに…このままでは間違いなく淘汰されて滅びますヨ …おっと、目上の人に対して出しゃばったマネをしてしまった(すっとぼけ)

当時の目上の方々は目下の者に尊敬されるだけの知識であったり人間性を備えていたし、それらを磨いていたと思います その姿も見ているだろうから逆らわないし、従うのです そういう大事なところを疎かにしてきた人らが偉そうにアレコレ述べても…って、止まらなくなるので強制終了します それでは、紫の朱を奪う狭い界隈の話でした(ちなみに「紫の朱を奪う」は論語が元ネタの言葉です 意味?それはもっと先のお楽しみ!) また来週!

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