論語 為政 其の十六 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一説を紹介しています 今回は少し難しいから上手く説明できるか不安ですが、お付き合いください

原文・訳

子曰、攻乎異端、斯害也巳。

子曰く、異端を攻むるは、斯れ害あるのみ。

解説・意訳

この一説の難しい所は「異端」と「攻むる」だと思います Harashimaが参考にしている本には「異端」とは異論や異説の事を指しています 孔子を祖とする「儒家思想」が認知されたのは、孔子が亡くなった後300年も経ってからだそうで、存命の頃から様々な異論・異説があったようです

「攻める」は「おさむる」と読みます 「異端を攻むる」とあると何だか君子には似つかわしくないニュアンスを感じますが、「攻むる」は調べる、研究するという意味なんだそうです

なので、「異端を攻むる」は「異論や異説を研究する」といった意味に訳されます(ホントはどうか知りませんが….) で、「斯れ害あるのみ」は「ソレは害でしかない」という意味です

これを繋げて訳すると「異論や異説を研究しても、害になるだけだ」となります

だけど、これだとチョット疑問が残ります なぜなら「天動説」が常識だった時代の「地動説」は異論・異説なのに、研究するのが「害」って事になるのなら今も天動説なはずです そう考えると、おかしくなってしまうのでHarashimaの参考にしている本では「(本質から遠ざかって)害になる」と解説しています

色々な「説」があり、定説がない状態でアレコレ議論しても物事の本質から遠ざかってしまう(害になる)という考え方です 奥深い示唆に富んだ一節なのです

Harashimaがアレコレ述べる章

参考にしている本の意訳を尊重しておりますが、あえて別の意訳をしてみたいと思います(自分の好きなように解釈するのも「論語」の楽しみ方の一つだと思います 他意はありませんので、悪しからず)

上記で「異端を攻める」が君子に似つかわしくないと述べましたが、例えば直訳「異端を攻めるのは害でしかない」を鵜呑みにすれば「マイノリティを攻撃するのは害(悪)である」となり、多種多様な今の考え方に合った一節にもとれます

ひょっとしてですが、2500年前は今と比べて生き難い時代だったと思うので「異端を攻める」のはフツーの事だったんではないかと思います(階級や身分制度があったわけで差別意識は今より断然強かったのではないか?と推察するとですが….)

なので「そんな人たちに危害を加えるのは君子のすることではない」って事かもしれないし、逆に「そんな人たちを相手にするのは君子にとって害でしかない」って事かもしれません

儒家思想は「性善説」に基づいているので差別的な考えはなく、人に対して公正・公平だろうから違うとは思うけど何となく「(そんな風な考えが)あってもおかしくない」と思ってしまいます(Harashimaの心が荒んでいるだけだろうか?)

話が本質から遠ざかってしまって、これ以上は害でしかないので、この辺にしておきますネ(笑)

また、来週ぅ~!

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