毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は「一を聞いて十を知る」の元ネタとなってる話です 少し状況が分からない部分もありますが、とりあえずお付き合いください

原文・訳
子謂子貢曰、女與回也孰愈。對曰、賜也何敢望回。回也聞一以知十。賜也聞一以知二。子曰、弗如也。吾與女弗如也。
子 子貢に謂いて曰く、女と回と孰れか愈れる。對えて曰く、賜や何ぞ敢えて回を望まん。回や一を聞いて以て十を知る。賜や一を聞いて以て二を知る。子曰く、如かざる也。吾と女と如かざる也。
解説・意訳
今回は孔子と子貢の会話です 先に意訳というか話の内容を説明すると、孔子が子貢に「女(汝)と顔回(回)はどちらが勝ってる?」と聞いて、子貢(賜:子貢の本名)が答えます(對えて曰く)「顔回は一を聞いて十を知るが、私は一を聞いて二を知る程度なので顔回には敵いません」 孔子は「お前は(顔回には)及ばないな 私もお前も顔回には及ばない」という内容になります
一見すると「孔子は何を言ってるんだ?」って話だと思います 誰かと自分を比較して「どっちが優れてる?(孰れか愈れる)」なんて聞かないでしょ?!フツー しかも「お前は顔回には勝てない(如かざる也)」とか言っちゃて…「自分も顔回には勝てない(吾と女と如かざる也)」とフォローしてるけど、おかしな会話だと思います
参考にしてる本(↓)によると、子貢と顔回は歳が近くどちらも立派な人材であったが、優秀で立派な子貢でも素直に認めてしまうほど同世代の顔回は別格な存在だったそうです 変なライバル意識を持たず顔回を称える子貢の性根を褒めて励ます話…らしい
Harashimaがアレコレ述べる章
今回の一節は何なんだろうネ 「一を聞いて十を知る」顔回が飛び抜けた存在である事を確かめる話なのか?子貢の謙虚さを称える話なのか?そもそも孔子はどんな意図があってこんな変な事を聞いたんだろう?謎です
フツーなら?相手を下げて(貶して)自分の事を上げる人が多いかと思いますが、立派な子貢は「望まん(遠くから眺める事もできない、及ばない)」と相手をたてるのです しかし、負けん気が強いのか?顔回には及ばないが「自分も一を聞いて二を知るくらいはできる」とアピールするあたり孔子の質問にイラッとしたのかもしれないですネ
余計なことを聞いたり、言わなくていい事を言ったりする事ってあるけど、上手くかわして失礼に感じる質問でも誠実に、より上回る返答ができるよう学びましょう 今回は孔子が悪いように思います
それでは、また来週!