論語 為政 其の二十二 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は以前、google+というSNSで紹介した事のある一節です 話がカブってるかもしれませんが、お付き合いください

原文・訳

子曰、人而無信、不知其可也。大車無輗、小車無軏、其何以行之哉。

子曰く、人にして信無くば、其の可なることを知らざる也。大車に輗無く、小車に軏無くんば、其れ何を以てか之れを行らんや。

意訳・解説

今回も先ずは難読漢字「輗(げい)」「軏(げつ)」を説明します 輗と軏は同じ機能を果たすモノですが、牛に使うのが輗で馬に使うのが軏です で、牛や馬と荷台を繋ぐ軛(くびき)の事です 軛というのは、牛や馬の後ろ首にかける横木の事です(人間が引くリヤカーの握り手になる部分)

他に難しい個所としては、「其の可なることを知らざる也」の「可」を説明します これは可能性の「可」であり、善い面や見どころなどの意味になります なので、この一文は「その良い面や見どころを知らない」=「可能性を感じない」となります

以上を踏まえて意訳すると
先生は言った「人間でありながら信(誠実で信義を守る)のない人は、可能性を感じない 牛車に輗がなく、馬車に軏がなければ、どうやって車を前に進める事ができようか」 となります

Harashimaがアレコレ述べる章

2年くらい前にgoogle+で取り上げた事がある一節で、その時は「輗」「軏」を管理職に当てはめて話をして個人的な鬱憤を吐き出して留飲を下げました

せっかくなので今回は別の話をしようと思います

「信」について
約束を守らない、人を騙すなどをすれば信用信頼を失うのは当然です 自分で信用や信頼を失う事をしているのに、それに気づかない人もいます 日頃の行いの積み重ねが信用や信頼を築いていくモノなのですが、失うのは「アッと」いう間です

失わないように守りに入ると何も出来なくなります 間違いや失敗を犯してしまっても誠実な対応をしていれば、一時的に信用や信頼を失ったとしても回復することは可能です しかし、間違いや失敗を認めない・他人のせいにするなど不誠実な対応を繰り返せば回復は見込めません

そんな人に「どうして物事を前に進める事が出来ようか」と言われているワケです

「人として」の「信」を失わないよう誠実でありましょう 

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