論語 先進 其の五 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は徳行(道義にかなった善い行い)に優れていたとされる弟子の話です 現代と比べ、昔の方が素直で純真だったことが伺える一節となっています それでは、お付き合いください

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原文・訳

子曰、孝哉閔子騫。人不閒於其父母昆弟之言。

子曰く、こうなるかな 閔子騫びんしけん。人 其の父母昆弟こんていかんする言あらず。

解説・意訳

まずは漢字の説明をしていきます 「孝」は親孝行や孝行者の孝で、「子が親に仕える、子が親を大切にする」という意味の字です 「哉」は「○○だなぁ」というような言い方をする時に使われます 「閔子騫」は弟子の名前で先々週に紹介した先進その3にも登場している弟子になります 「昆弟」は「兄弟」のことなのですが「昆(兄)」には仲間内での「兄貴ぃ~」も含まれるようです 以上を踏まえて意訳していくと…

先生は言った「親孝行だなぁ、閔子騫は 人が、彼の父母や兄弟をそしる言葉も聞いたことがない」となります

「間」は「そしる:人のことを悪く言う、けなす」という意味で、孝行者である閔子騫が家族を大切にしている姿を見ている周囲の人たちは、彼ら家族を悪く言うことはなかった…というのが直接的な訳になるのですが、背景が加わると少し見え方が変わります どういう事かというと、閔子騫の家族(父・継母・異母弟)は訳ありで何かと問題のある人達だったそうです

なので本来の…というか、真の…というのか?背景を加えた訳は、人から悪く言われても仕方ないような家族であるにもかかわらず、閔子騫の孝行ぶりが周囲の人の悪口や陰口から守っている…というようなニュアンスで、孔子がその孝行ぶりを褒め称えている話になります

昨今でいうと、毒親に尽くす素直で健気な子供…みたいなイメージですかね? 昔と違って今は「人の口に戸は立てられぬ」とばかりに非難されるし、黙っていられない関係ない人達によって袋叩き(炎上)にされるからね そういう意味では昔の方がまだマシ…だったのかもしれません

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の話とは少し違うのかもしれませんが、よく似た事象として「ハロー効果」というのがあります 認知のバイアス(偏見や先入観)からくるモノで、ある対象を評価する際に、その一部の目立つ特徴に引きずられて、全体的な評価が歪んでしまう現象のことをいいます

例えば、身なりの汚い老人に出会って、自分より社会的地位が低いと踏んで意地悪なことをして勝った気でいたら実は自分の勤める会社の重役だった…その手の話、ありがちですよね あれです コトワザにも「能ある鷹は爪を隠す」なんてのがあります

よく知りもしないのに、ウワサ話を鵜呑みにして勝手に勘違いしてイキってる間抜けな小人(しょーもない人)を多く見かけますが、そんな人のどこに興味を持てというのか…こちらの問題ではなく、そちら側に問題があることも分からない …平行線ですわ

おっと、また余計な話をするところだった 話題を変えます 最近、リアルであった大きな話をします

Harashimaが働く組織に大きな変革が予定され、一見すると(大多数のメンバーは)マイナス・ネガティブな印象を受けています(実際、稼ぎ頭を失い、途方もない変容を余儀なくされるのでフツーは落胆すると思います) けど、それもハロー効果であったり、現状維持バイアス(変化より現状維持を好む心理)です これを、いわゆるポジティブ変換すると…

日頃から言ってる「変化はチャンス」であったり「選ばれる○○」に該当してる(選ばれた)ワケなので喜んで勇む話になるはずです なのに話を聞いただけで意気消沈、お葬式が如く沈痛な面持ち…そんな人の多いこと(「もう終わった」と思っている人も多い) それでは上手くいくモノもいかない 終わりの始まりですわ 尻すぼみとなって消えていく、淘汰されるか?再生して這い上がるか?の瀬戸際だと思います

Harashima的には消えてもらっては困るのですが、組織を儲けさせるために消えてもらった方がいいのであれば余計なことはしません 何もしなくても今のままいけば勝手に消えていくでしょう 働く場所はここだけではないし、儲ける・儲かる人達と組み直すまでです(そうならない方がいいのですが…)

おっと、沁みったれた話になってきたので終わります

Harashimaは徳行(道義にかなった善い行い)のつもりだけど、ウワサ話を鵜呑みにして勝手に勘違いしてイキってる間抜けな小人(しょーもない人)にはキングボンビーなヤツに思われてそう 表裏一体、こればっかりはね…人の口に戸は立てられぬ、何ともなりませんわ また来週!

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