毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回の一節は過去の出来事の回想になります なので、今回の一節は道徳的な話よりも背景(その一節に辿り着くまでの説明)に文字数を割くことになるかもしれません なるべく簡潔に分かりやすく解説しますので、お付き合いください

原文・訳
子曰、從我於陳蔡者、皆不及門者也。
子曰、我れに陳・蔡に従いし者は、皆な門に及ばざる也。
解説・意訳
まずは漢字の説明をしていきます 「陳・蔡」というのは国の名前です 後述しますが、弟子を引き連れて諸国遊説していた時に立ち寄った国になります 他に難しい漢字はないので、いつもならここで「以上を踏まえて意訳していくと…」なのですがその前に、今回のキーワードでもある「門」について少々説明しておきます
参考にしている書籍では「有力者の家(就職先)」というような訳になっていますが、別の書籍などでは次の一節とセットとなって「私(孔子一門)のもとを去った」としてあるモノもあります 全く違う話になってしまうのですが、ここでは参考にしている書籍の訳を採用します 以上を踏まえて意訳していくと…
先生は言った「私と一緒に陳・蔡までつき従った者たちは、皆な就職の機会を逸してしまった」と、となります
孔子一行が遊説中、陳から蔡の国へ向かう途中で戦乱に巻き込まれて食糧が途絶えてしまったそうです この一節は、その5年後に当時を回想した一節になります この時どれくらい困窮していたかが分かる一節もあるのですが、それはまだ先になるので詳細は割愛します(気になる方は、参考にしている書籍↓の「衛霊公15‐2」を参照してください)
で、この時に一緒にいた弟子たちは「有力者の家(門)に就職することができなかった(逸してしまった)」と慨嘆(※)したそうです …なぜ、食糧危機で追い込まれて有力者の家に就職できなくなったのか? 記されていない部分で何かありますね、これは… ※「慨嘆」とは、気が高ぶるほど嘆いて心配すること
これは余談で個人的な邪推ですが、戦乱の中で食べる物もなく異常な緊張(生死に係わる)状態であれば、生きるために強盗や他人の物を騙し取ったりする人もいたのだと思います そのような事をする人を雇い入れるワケには…って事かもしれません(何とも言えませんね…(知らんけど))
Harashimaがアレコレ述べる章
人間、窮地に追い込まれると本性が現れる…なんて言いますが、生きるか死ぬかの状況で生きるために形振り構わず活路を見出すときに盗む、奪う、騙すなどの行為をしてしまうことは、けっして善くないことではあるものの「綺麗事」な気もします(もちろん、肯定はしませんが…)
昔から「ほんの出来心で…」なんてこともありますし、極限状態で冷静な正しい判断が出来ない場合もあるかと思う一方で、盗みや詐欺を何とも思わず行う人も一定数います Harashimaの周りにも自分の都合しか考えず相手の時間や労力を盗んだり騙し取ったりして平気な顔をしている人がいます
って、先週の話(ナチュラル・ボーン・テイカー)と被ってしまうね 別の話にします
もう一方の「私のもとを去った」で話をしていきます 一人のカリスマを慕って弟子や従者が集まるというような形態も最近では見ないですよね 「チーム・ジャパン」などといって企業が集まって一つの事業を立ち上げるといった話はありますが、こういった場合でもリーダーや頭となる人(企業)はないように思います(それぞれがイーブンな関係であることが多い)
飲食の世界では残っているのかな? ラーメンであったりフレンチやイタリアンなど、名店と言われる店で修行するのが近いと思います 一定期間そこで過ごして、ノウハウを勉強して巣立っていく…弟子であっても苦楽を共にした仲間なのではなでしょうか?(知らんけど)
実際は過酷で、生活するのもギリギリの薄給で、「かわいがり」という名目のイジメやパワハラなどが多く、それこそ「綺麗事」ばかりではないのかもしれませんね(こちらも、知らんけど)
過去の辛い出来事を乗り越え、浄化している人は当時を懐かしみ「あの時は大変だった」と思えるのだろうけど、そうでない人は「あの時、あいつのせいで…」なんて恨みつらみが続いてる場合もありますからね Harashimaにも成仏させられていない出来事がいくつもあります 世が世なら…って、つまらない話になりそうだから終わっておきます それでは、また来週!
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