毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回で郷党編の最後です そして、20篇ある論語の半分が終了です 2019年から始めて6年ですか…早いモノですね 6年前よりブログの内容は成長しているだろうか…というか、人間的に成長しているか?ですね …どちらも変わっていないような気が…(汗) そんなこんなですが、今週もお付き合いください

原文・訳
色斯擧矣、翔而後集。曰、山梁雌雉、時哉、時哉。子路共之。三嗅而作。
色みて斯に挙り、翔りて而る後に集まる。曰く、山梁の雌雉、時なる哉、時なる哉。子路 之れに共す。三たび嗅ぎて作つ。
解説・意訳
いつもなら漢字の説明をして意訳して…という流れですが、今回は専門家の間でも「難解」とされている一節のようです(前半と後半の話の繋がりが悪い)ので先に話の内容をします 漢字やら何やらは今回は必要な時に必要な部分だけ取り上げます
前半部分(「曰く、」より前)は、孔子が「雌雉(雌の雉)」を見ている場面です 「色」というのは「(人間の)顔色」のことです 「斯に挙がる」の「斯」は「山梁(山中の橋)」のことかと思われます 「翔りて而る後に集まる」は「飛び回った後に集まる」なので、ここまでを意訳すると…
(雌雉は)人の顔色に気づいて飛び立ち、しばらく空中を翔けて橋に留まった。となります
雌雉は、人間に襲われる危険を察知して飛び立ち、しばらく様子を見て安全な橋の上に避難したということですね 続く「曰く」は「先生は言った」です 「時なる哉」は「時期をわかっている」といった意味になります 「子路」は孔子の弟子です(子路については割愛します) 「共す」は「供にする」で「作つ」は先々週の一節にもあった「立つ」になります これで意訳していくと…
先生は言った「橋に留まっている雉は、時期を分かっているなぁ…分かっているなぁ…」 子路はそれに共感した 三回匂いを嗅いで立ち上がった。となります
最後、「なんじゃそりゃ?!」ですよね 参考にしている書籍などによると、子路が「先生は雉を食べたい(旬の時季)のだ」と勘違いをして雉を捕まえて料理して出した それに気づいた孔子は(「そうじゃないよ…」と思いつつ、子路を気づかって)匂いを嗅いだけで立ち上がった(食べなかった)としています けど、食べない方が余計に気になると思いますが…どうなんでしょうね?
個人的には、雉の話をしているので「雉が、匂いを嗅ぐような仕草を三回した後に飛び立っていった」のではないかと思います そちらであれば、「時期(お暇する時間だ…とか?)を分かっているなぁ」にもつながるように思うのですが、どうだろう?
もし、そうだとしたら…やっぱり「なんじゃそりゃ?!」な話ですよね どんな意味があって何を読み取るのか? どこら辺に道徳や仁があるのか?サッパリですよね やはり難解な一節です
Harashimaがアレコレ述べる章
実社会や実生活でも勘違いは多々あります 代表例として、「これくらい言わなくても分かるだろう…」という言葉足らず、「多分、こういう事だろう…」という思い込みなど枚挙にいとまがありません 途中で気づけばいいのですが、そういうのに限って事後に発覚するモノです(そして、事後処理や立て直しよりも先に責任のなすりつけ合いが始まる)
今回の話は、おっちょこちょいの子路の勘違いで料理されてしまった雉の災難な話であったり、意思疎通は難しい…という内容になるかと思います 本当なら、むやみやたらな殺生に他ならず叱られて仕方ないはずのところを逆に気遣われている…何かおかしい感じがしませんか?
この郷党編は孔子の普段の言動を集めた括りになっています 「聖人君子の孔子の言葉であれば、何かしらの儒教的・道徳的な意味がある」なんて先入観や思い込みがあって勘違いさせられているのかもしれない(「論語」の中の一節として先人が残したのであれば、なおさらだと思います)
残した先人たちの時代であれば「さすが先生(孔子)!」という部分が含まれていたのだろうけど、時代が新しくなるにつれ「どういう意味だ、これは?」となっていった話や「これのどこの部分に何を読み取ればいいのか…」な一節があってもいいのではないでしょうか? (いくつかありますよね) そのような話に後世の人が無理矢理な意味を当てはめる…無くはなさそうです
特に話の前後がなく、一部だけ切り取られた場面など誤解や勘違いが生じやすいかと思います 昨今のネットニュースの切り取りと同じです(「論語」には、わざと誤解や勘違いをさせるような悪質さはないですけどね) それこそ論語を編纂した弟子たちも「(全部書かずとも)これくらい分かるだろう…」な気持ちだったのかもしれません
おっと、ついついダラダラと… 何者でもないHarashimaが偉そうに述べてしまいました 勘違いしないウチに終わっておきます …なんてナ せっかくキリのいい所まできたので来週は論語をお休みして、違う話をUPしようかな? まだ未定ですが、また来週!
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