論語 郷党 其の十九 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回の一節も先週と先々週の続きのような…というか、モノによっては前後いくつかの話が繋がって大きな一節となっている書籍もあるようです とりあえずはHarashimaが参考にしている書籍に沿って進めていきます それでは今週もお付き合いください

アナタにオススメの広告

原文・訳

侍食於君、君祭先飯。

君に侍食じしょくするに、君祭ればはんす。

解説・意訳

難しい漢字はないのですが、「侍食」「祭る」「飯す」を先に説明しておきます 「侍食」は「陪食」のことで、陪食が何かというと「身分の高い人といっしょに食事する」ことを言います 「祭る」は「お供え物を取り分け、その食物を初めて『食べみよう』と思いついた先人に敬意を表する」ことを言います そして「飯す」は「食べる」です 以上を踏まえて意訳していくと…

君主と一緒に食事をする時、君主が先人に敬意を表すべく取り分け、まず自分が君主より先に食べた。となります

君主が取り分けてくれた食事を先に食べるなんて無作法な気もしますが、そうではなく「毒味」をしているのです これより前の一節でネタバレさせてしまっているので驚きもないかもしれませんが…そういうことです 偉い人の食事に毒を混入して殺害してしまおうと考える輩も多くいた時代ですから、クチに入れるモノには細心の注意を払っていたのだと思います

礼儀やお行儀といった部分ではNGにも思えるのですが、この時代ではフツーの事なのでしょう(命を狙われる人は大変ですね) 毒味役も大事な役ですが、できれば遠慮したい職ですね

Harashimaがアレコレ述べる章

毒についての話は先々週(リンクはコチラ)してしまったし、今週は何について述べようか悩むところです 君主(偉い人)と食事した話?…自慢話になってしまいそうだし、他人の名前で自分も偉くなった気になってる勘違いなヤツにも思われそうだし、勝手に名前を出されてHarashimaと接点があったのが迷惑や汚点に思う方もいるだろうからなぁ… って、さも偉い人と何度も食事してそうな感じを出してるけど、無いからね(有っても言わないわさ)

そうなると「その食物を初めて『食べみよう』と思いついた先人に敬意を表する」話かなぁ 例えば、海の生き物「ナマコ」とか…あれを食べてみようと思いついて食べた先人は勇者だよね 敬意を表される功績だと思います 他にも、個人的には栗やタケノコ、こんにゃく芋などですかね どれも美味しくて好物なのですが「食べてみよう」と思うところから始まり、食べられるようになるまでの手間とか調理の仕方とか、先人の知恵が詰まっていて尊敬に値します

トライ&エラーを繰り返して美味しく食べられる方法を編み出すのです それこそフグ毒のように何人もの犠牲の上に調理法?処理法?が確立しているモノもあります そういった意味でも先人に敬意を表し、有り難くいただかないといけない想いですね

最近見たネット記事に「挑戦して失敗する人より、何か挑戦している風に見せて手の届く成果を挙げる人の方が出世する」というような話がありました 出世することを目的にしているのなら、そうなのかもしれませんが…残念というか寂しいというか「これでは世界で通用する、世界を驚かせる人材は出てこないわなぁ」と感じました 狭い世界で無難に小ズルく世渡りする方法のように思えます(個人の感想であって、否定はしませんが…)

コスパ(コストパフォーマンス)、タイパ(タイムパフォーマンス)が重視される時代ですが、新しいモノは前例がないのでね 時間もコストもかかります それは必要不可欠です それを省いたり怠ったりすると後でもっと大変な目に遭います 面倒や手間でも根気強く一つずつクリアしていく それを精神論や根性論というなら言わせておけばいいように思います 外野の印象でしかないのだから(他に押し付けてやらせようとするのはダメですよ)

おっと、初めて食べてみようと思いついた先人の話からずいぶん逸れました

「食わず嫌い」は、食べた事ないのに見た目やニオいで初めから嫌うことをいいますが、今回は「食べたこともないのに食べた気になって美味しさを語るヤツ」みたいな話になってしまいましたね 「簡単に手に入るモノは簡単に失う」です 何事も簡単に手に入れたいけど、手に入らないから努力するのです 昨今の「ガンバらない○○」も間違ってる気がします それでは、また来週! 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

完訳論語 [ 井波律子 ]
価格:3,080円(税込、送料無料) (2024/1/11時点)


コメント

PAGE TOP