論語 郷党 其の十六 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回の一節は落語にも引用される有名な話で、昨今のペット事情と比べると考え方が異なるのかもしれませんが「最も大切なのは何か?」を気づかされる話です それでは、お付き合いください 

原文・訳

廐焚。子退朝曰、傷人乎。不問馬。

うまやけたり。子 朝より退きて曰く、人をそこなえりやと。馬を問わず。

解説・意訳

まずは漢字の説明をしていきます 「厩」は「馬小屋」のことです 焚火の「焚」で「火事」になります 「朝」は「朝廷」のことです まぁ、後は意訳後に説明していきます

(自宅の)馬小屋が火事になった。先生は朝廷での用を済まし帰宅して言った「ケガ人はいなかったか?」 馬のことは聞かれなかった。となります

要するに「馬より家人の安全を真っ先に気にかけた」という話です 馬も馬小屋も失い、失意の中にあるだろうけど、それよりも家人の無事を最優先に考えていた…当たり前のように思いますが、無事を聞く前に顔を見たら聞くまでもなく無事なのだから「次」の話をしてしまいそうですよね

最初にも申しましたが、このエピソードを引用した落語「厩火事」という噺があります あらすじをネタバレしない程度に紹介すると、働きもせず遊び惚けている亭主を持つ女性が「離婚した方がいいのではないか」と相談をします 相談を受けた人は女性に2つの話を聞かせました 一つは今回の孔子のエピソードで、もう一つは骨董品の茶碗を大事にするあまり家庭崩壊してしまう話 この2つの話を参考にして亭主が一番大切にしているモノを探ろうとするのですが…はたして という内容の話でオチも面白くなっております 興味のある方は聴いてみてください

Harashimaがアレコレ述べる章

家人の無事の方が大切だったのは理解できますが、馬小屋が火事になって馬の心配はしなかったというのは少々薄情な気もしますね 昔はそれがフツーだったんでしょうが、必要以上に家畜に情を持たないよう、物や道具として扱っていたのでしょうね 昨今のペット事情とは大違いですね(ペットではないか…)

ペットと言えば、最近では「クローンペット」なんてあるそうで、亡くなったペットの皮膚細胞からクローン技術で蘇らせる?サービス?があるそうです 大事なペットを失って悲しい気持ちは分かりますが…色々とモヤモヤする部分がありますね チョット調べてみたら成功率は高くて10%、費用は犬で500万円だそうです …何だか余計にモヤモヤしてきますね

Harashimaは犬も猫も好きですが、ペットとして飼うほどでもない…たまに愛でる程度で満足できるので、愛犬家や愛猫家の気持ちが分からないのかもしれません 余計な事を言えば、全く可愛らしくない見た目の犬種であったり、ただの肥満である猫などは愛でる気にはなれないかな…(これもルッキズムってやつですかね…気をつけよ)

さらに余計なことを言い出すといけないので、そろそろ終わりにします 冬場は乾燥して火事が起きやすいので、くれぐれも火元にはご注意を! それでは、また来週! ご安全に!

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