論語 郷党 其の十二 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています ホントなら今週は年末休みをもらうつもりでしたが、告知を忘れていたので更新することにします なので、来週を正月休みとさせていただきます ご承知おきください それでは今週もお付き合いください

原文・訳

郷人飲酒、杖者出、斯出矣。

郷人の飲酒に、杖つく者出づれば、斯に出づ。

解説・意訳

特に難しい漢字もないので、先に意訳していきます

村の人々が宴会を催したとき、杖をついた老人が(いれば、老人が)退出してから退出した。となります

要するに、人生の先輩(老人)に先を譲り、若輩者は後から退出したという話だと思います 何でも「我、先に」と出入り口に押し寄せる人がいますが、そうではない…目上の方や、それこそ先週の話の上座に座る人を送り出してから自分が退出する それが「礼」であるという話です

年を取り、動作も鈍りノロノロとじれったい気になりますが、そこは「年寄り笑うな、行く道だ」です いずれ自分も老いぼれるのですから邪険に扱うのではなく、寄り添い、手助けする気でいるくらいの方が良いのではないかと思います(「情けは人の為ならず」ってネ)

Harashimaがアレコレ述べる章

さきほどの「年寄り笑うな、行く道だ」は、永六輔のベストセラー小説『大往生』の中で紹介されている「子供叱るな、来た道だもの 年寄り笑うな、行く道だもの」が元になっています しかし、元々は寺の掲示板に書いてあったモノだそうで、それを永六輔が書き留めておいたらしいです 面白いですよね

けど、そうは言うのモノの実際は難しいですよね 「躾」のために叱ることは必要だと思うし、叱っても右から左で何の効果もない子もいます 昨今では逆ギレ、逆恨みされることもあり、無法者・無秩序な人も多くなりました いくら「来た道」とはいえ、目に余る状況に感じます

多分、世の中の秩序や風紀といった「公序良俗」というのを理解せずに年齢だけ増してしまった人が多くなったのだと思います 個人主義というのか?「気分を害された」で怒る人が増え、「他人に迷惑をかけているから叱る」って人が減った(いなくなった)のかもしれません

ネットで誹謗中傷する人も「叱っている」つもりなだけで、感情的になって怒っているだけであったり、自分の鬱憤や憂さを晴らすための捌け口にしているだけのように思えます(若者ではなく、年寄りが書き込んでいるかもしれないけど… それはそれで、別の問題が絡んでそうだけど…)

おっと、また脱線気味になってきた 戻します

この時期、帰省して酒を飲む機会も増えるかと思います 長男の嫁がこき使われる話であったり、女性がお酌をするのを当然だと思っている年寄りのハラスメントなどがありますが、そういう時代や環境で育っているのでアップデートが追いつかない、ライセンス切れしてる人(老人とは限らない)ってのは扱いにくいよね

長男やアップデートされてる人が守ってやらないといけないのだけど…まだ難しいのかな? 老人の方がキレちゃう事もあるようですからネ 好々爺(人柄が良く、やさしくて気のいい老人)なんて言葉も「今は昔」なのかもしれませんが、楽しい新年を迎えましょう よい年越しを!

来週はお休みします 次の更新は1月12日の予定です

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