毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回も前回と同様、郷党その7の続きと思われる一節です これもまた短くて何を読み取ればいいのやら…な話なのですが、そこを何とかするのがウデの見せ所や真骨頂なのでね なるべくお下品にならないよう気をつけます それでは、お付き合いください
原文・訳
食不語。寝不言。
食に語らず。寝ぬるに言わず。
解説・意訳
ね、ここから話を広げるのは難しい漢字…じゃない、感じでしょ …なんて弱音や冗談はさておき、進めてまいりますね まぁ、特に説明する部分も必要もなさそうなのでそのまま意訳します
(孔子は)食事中は話をしなかった。寝るときに何も言わなかった。 となります
今回も郷党その7(コチラ)の続きであろう一節なので、孔子の私生活の様子だと思われます 多くの弟子と共に生活していただろう事が想像できますが、食事中に学問や説教のような話はしなかったという事かもしれません(一緒に食事していたのかは、知らんけど) そういう「メリハリがあった」ということかもしれません 食事中に小言を言うのも言われるのも飯がマズくなるからねぇ
そして、寝るときに何も言わないのは寝言のことではなく、就寝前に小言は言わないようにしていたという事だと思います 一日の終わり、眠りにつく際にまでガミガミチクチク言うのもねぇ…って事かと思います 言われる方もたまったものじゃないだろうし、そういうのを察して言わないようにしていたのではないかと思います
どちらの様子も言われる相手(弟子たち)のことを考えてそうしていたのかは不明ですが、思い付きや感情に任せた言動などではなく、思慮深く意識した言動だと思います 相手を思いやる、慮る、気持ちを察することを重視した孔子の性格というか、「これが君子の振る舞い」なのかもしれないですね(知らんけど)
Harashimaがアレコレ述べる章
孔子が思慮深くメリハリをつけて生活していた様子が伺えますが、果たして弟子たちがそんな孔子の気遣いや心遣いに気づいていたのか?「親の心子知らず」なんてコトワザもあります 逆手にとって調子に乗る…若い時には気づき難いモノですが、それに気づかないまま年齢だけ増してしまうと厄介で手に負えない、自分の事だけ・自分の都合だけしか考えないモンスターになってしまう可能性があります
せっかくなので今回は「三方一両損」という話をモチーフにして落語風に一席ぶってみます(元々落語なのですが…) まずは「三方一両損」の内容を紹介しますね
左官の金太郎が三両の入った財布を拾います それは大工の吉五郎が落とした財布でした 金太郎は吉五郎に財布を届けますが、吉五郎は「俺の懐から飛び出すような金は、もはや俺の金じゃねぇ てめえにくれてやらぁ」と受け取りません 受け取りを拒否された金太郎も「はい、そうですか じゃあ、いただきます」と受け取るワケにもいかず、この三両をどうするか裁判で争うことになりました
この争いの裁きをしたのが大岡越前守です 大岡越前守は「どちらの言い分にも一理ある」として、自分の懐から一両を足して四両とし、金太郎と吉五郎に二両ずつ分け与えました これにより、三両失うはずの吉五郎は二両戻ってくるも一両の損、三両を受け取るはずだった金太郎は一両の損の二両を受け取る、この争いを治めるために一両損をした越前守、3人が一両ずつ損することで争いを解決した
これが「三方一両損」です これに限らず、争いを丸く収めることを「大岡裁き」なんていいますよね はっきり善悪を判断して裁くのもスカッとするけど、こうやって知恵を利かせた解決の仕方もスマートでカッコいいですよね
さて、ここからです そもそも財布を落として困るのは吉五郎です (落語の中の江戸っ子なので誇張もありますが)拾って届けてくれたのに意地を張って受け取らない、素直さのなさは子供っぽいですよね そして、届けに行って断られた金太郎も江戸っ子気質なので「絶対に受け取ってもらう」とこちらも意地も張り、収拾がつかなくなるワケです(そこが面白いところでもある)
吉五郎も金太郎も自分の事・都合(プライドや意地)しか考えず、関係ない人(大岡越前守)に一両の損をさせるのです 落語だから笑い話で済みますが、現実ならかなり厄介で面倒な人たちだよね 仕事とはいえ、幼稚に思える争いに巻き込まれて一両の損をさせられた越前守には「いい迷惑」だと思います こんな事になる前に自分で解決したいですね
Harashimaが吉五郎なら金太郎を誘ってお礼に御馳走すると思います 逆に、もし金太郎の立場なら吉五郎を誘い、それこそ「宵越しの金は持たない」と豪遊するだろうね どちらにしても第三者に損をさせるような事はしないと思います(…多分) けど、それじゃ落語にならないか… 何なら第三者は「他人の不幸で飯が旨い」?…なんてナ また来週!