毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!今週よりまた論語の一節を紹介していきます 今回から『郷党編(第十)』です このセクションでは、孔子の公私にわたる生活の中で、孔子の日常の言動を具体的に記した言葉が多く集められています 公的な場での姿と、素の孔子の姿が対比されています お楽しみに! それでは、お付き合いください

原文・訳
孔子於郷黨、恂恂如也。似不能言者。其在宗廟朝廷、便便言、唯謹爾。
孔子 郷党に於いて、恂恂如たり。言う能わざる者に似たり。其の宗廟・朝廷に在るや、便便として言い、唯だ謹しめり。
解説・意訳
まずは漢字の説明をしていきます このセクションのタイトルにもなっている「郷党」というのは「地方組織の単位」です 村や町のことで、ここでは自分の住む地域のことを指しています 「恂恂如たり」は既出ですが「控えめで慎み深いさま」を表すオノマトペです 「言う能わざる者」は喋る(言う)能力がある、の反対(ざる)で「口下手な者」になります 「宗廟」は国家の君主の先祖を祭る霊廟で、「朝廷」は君臣が集まる会議場になります 「便便」もオノマトペで「ハキハキ」です 「謹しめり」は「謹厳(軽々しくなく真面目)であった」となります 以上を踏まえて意訳していくと
孔子は自分の住む地域では、控えめで慎み深く、口下手な人のようであった(しかし)宗廟や朝廷ではハキハキと発言したが、ただ謹厳であった となります
要するに、普段の孔子は物静かで口数も少なく世間話も苦手なコミュ障タイプであったが、ひとたび公の場に出ればハキハキと発言した ただ、出しゃばるワケではなく真面目に意見した という事です 余計な事は言わず、ここぞという場面ではバシッと発言するタイプだったのだと思われます
公私の区別があり、公の場では言いにくいことであっても公益のためになるなら権威に臆することなく諫言もする 後先を考えれば「言うのは止めておこうかな」と思う事も間違っていれば、言って正そうとした…孔子とはそういう人物だったようです
Harashimaがアレコレ述べる章
Harashimaも普段は無口でおとなしい感じでいるのですが、話すと軽口や冗談ばかりで真面目とは思えないかもしれません しかし、会話している内容を真面目に考えて軽口や冗談にして返答しているので、いたって真面目なのです(…気づかれないだけです)
シリアスな話(相手が真剣)の時って怒っていたり、焦っていたりして視野が狭まり、冷静さを失っている場合が多いよね なので落ち着かせるためにもユーモアや冗談が必要だと思ってワザとふざけた事を言ったりするんだけど、火に油を注ぐ結果になる事が多い…(「茶化してる」と勘違いされる)
コチラとしても心外だし、困っているようだから手助けをするつもりで話に乗っているのに「アイツはいつもふざけている」とテキトーな事を言っていると決めつけて聞き流されるので、考えて答えるのもアホらしくなります(Harashimaにはそんなレッテルが貼られているようです)
真剣さが必要なのも理解できますが、先鋭化して視野を狭めてしまっては選択を誤る恐れがあります まずは数ある選択肢をの幅を広げ、そこから一つづつ検証して精査して消去していく、そして判断・決断する…そうする方が時間はかかるけど結果が悪くとも立て直しが利く(精査しているので「何処が良くなかったのか?」も分りやすい) 「早ければいい」というモノでもないのです
おっと、自分で「無口でおとなしい」とか言っておいて公益にもならない無駄話をダラダラと…恥ずかしい(笑) 恂恂如たり(慎ましく控えめ)でいることにします なんてナ また来週!
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