毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回も子路を取り上げた一節になります 自分の強みや弱みというのは、自分ではなかなか気付かないモノです 子路の目指す姿と普段の子路の言動の差をユーモラスに表した話になります それでは、お付き合いください

原文・訳
不忮不求、何用不臧。子路終身誦之。子曰、是道也、何足以臧。
忮わず求めず、何を用て臧からざらん。子路 終身之れを誦す。子曰く、是の道や、何ぞ以って臧しとするに足らん。
解説・意訳
まずは漢字の説明をしていきます 「忮わず求めず、何を用て臧からざらん」は詩経の中の邶風「雄雉」という詩句で、意味は「人に害を与えず無理な要求をしなければ、どうして善くない事が起ころうか」です なので「忮わず」は「損なわず」、「臧い」は「善い」と同じだと思います 「終身」は「生涯」とか「死ぬまで」、「誦す」は「声を出して唱える、口ずさむ」です
以上を踏まえて意訳していくと
『人に害を与えず無理な要求をしなければ、どうして善くない事が起ころうか』 子路は生涯この言葉を口ずさんでいた 先生は言った「そのやり方では、とてもじゃないが十分ではない」 となります
要するに、普段から暴走気味の子路は自戒も込めて『忮わず求めず、何を用て臧からざらん』という言葉を座右の銘としていました しかし、「人に害を与えず無理な要求をしない」というのは消極的な姿勢であり、子路の良さ(積極性)を損なってしまう そう思った孔子が「それでは十分ではない」といっている場面です
「人に害を与えず無理な要求をしない」というのは確かに消極的ですよね 自分の要求を通そうと思えば大なり小なり他人にとって害(面倒)な事を与えることとなるし、相手によっては無理な事を要求(お願い)している事になるのかもしれません なので「それでは十分ではない」という事です
子路としては、いつも後先考えず強引に物事を進めて突っ走ってしまい叱られているので、座右の銘としているのですが、孔子としては子路がもっと成長するには「それで十分とは言えない」と教えている場面にも思えます 積極性と強引さの境目というか、バランスを考えさせらる話のようにも思えますね
Harashimaがアレコレ述べる章
Harashimaはリスクを取る方ではあるとは思いますが物事に対して割と消極的で、普段は積極的に何かをするタイプではありません しかし、スイッチが入り積極的に物事を進めなければいけなくなった場合はリスクも取るし、多少強引に思える要求もします
多分、普段は消極的で地味にしている(見えている)のに急に積極的になってアレコレ要求しだすから周囲が驚くのかもしれませんね また、そのギャップに戸惑う人やイラっとする人が多いのかもしれませんね(レッテルを貼り、決めつけたがるステレオタイプは特に)
「飼い犬に手を嚙まれる」という言葉があります 自分の方が上位で、相手が逆らって反抗する事など考えていなかったが、結果的に自分が損をする(相手にしてやられる)という意味です 相手を軽く見ている、下に見ている人ほど嚙まれやすいです 相手を飼い犬に見立ててる時点で失礼だからね
おっと、積極的と消極的のバランスの話だったのに…また逸れてしまった
最近起きた株の暴落、これを題材に話をします 「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉が株式の世界にあります 値段の最安値(頭)と最高値(尻尾)は他の人に与えて、取引は上がり始めと下げ始めでしなさいといった意味になります(これが分かっていても難しい…)
今回は株価が下がり始めて慌てて損切り(マイナスの少ない内に売り抜ける)人が殺到して、売りが売りを呼んで暴落したと思われます(その後、暴落して安くなったので買い戻されてV字回復したけど) ここで積極的に損切りした人もいれば、買い増しした人もいるかと思います 逆に消極的に塩漬け(マイナスを受け入れ放置)する人もいれば「もっと下がってから」と欲をかいた人もいたかと思います
Harashimaは最後の「欲をかいて買えなかった人(正確には暴落する前日に買ってしまったタイミングの悪いヤツ)」ですが、こういうところでも積極性や消極性(性格)が出ると思います 勝負どころというのは見極めるのが難しいですが、戦況を冷静に判断して出るところも引っ込むところも躊躇なく英断できるように鍛えておきたいですね
余計なことを話し出す前に終わっておきます それでは、また来週!
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