毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は身につまされる、耳の痛い一節です もっと若い頃に知っていれば何か変わったかもしれない…そんな一節となっています(若い頃に知って響いたか?それも疑問ですが…) この年代になって反省しきりの話です それでは、お付き合いください
原文・訳
子曰、後生可畏。焉知來者之不如今也。四十五十而無聞焉、斯亦不足畏也已。
子曰く、後生畏る可し。焉くんぞ来者の今に如かざるを知らんや。四十五十にして聞こゆること無くんば、斯れ亦畏るるに足らざるのみ。
解説・意訳
まずは漢字の説明をしていきます 「後生」は後から生まれた者、子供や未来ある若者のことです 「焉くんぞ」は「どうして~することがあろうか、いや、ない」という反語の意味で用いられる表現になります 「来者」は「未来の人間」という意味になります …これくらいかな? 以上を踏まえて意訳していくと
先生は言った「後輩や若者ほど畏敬すべきだ どうして未来の人間である者たちが現在の人間より劣ると分かるのだ しかし、(その若者も)四十、五十となっても何の名声も得られないようなら、これはまた一向に畏敬するに値しない」 となります
要するに「自分よりも年下の若者にこそ畏敬(深い敬意と畏怖※の感情を抱く)べきだ」といっています なぜかというと、自分よりも長生きして未来を背負ってゆく者たちだからです
※「畏怖」は「恐れおののく」です
しかし、そんな畏敬の念をもって接する未来の若者たちであっても年を取り、40~50歳となっても何の成果もあげない平凡な人物であるなら「畏敬するに値しない」ともいっています
若い頃より努力して続けていれば40~50歳になる間に何かしらの成果を上げられる…その努力をしてこず、何の成果も上げられない平凡な人物は尊敬に値しない、大した人物ではないと言い切っています 若者を鼓舞するための言葉だと思いますが、Harashimaを含め平凡な40~50歳にはキツい言葉です(もう取り返せないからね)
話を若者に戻します
孔子は若者に大いに期待しているのです 未来を背負ってゆく人たちですから… けど、そこには「自分よりも優れていてほしい」という期待も上乗せされているように思います 15歳で立身出世を目指し学問を始め30歳になる頃には一通りの学問を身につけた孔子です 自身も40~50歳の間で君子と言われるようになり、それを成果として発言していると考えるなら「この年代になる頃までに何の功績も残していないような人物になってほしくない」という思いが込められていると考えられます
孔子は政治の世界で活躍したかったのですが夢叶わず挫折するワケですが、世間的には「君子」としての名声を手にする成果を上げています これも普段からの不断の努力の結果です 続けていたから、夢を実現させようと止めなかった賜物だと思います
けど、孔子は理想の自分とのギャップに苦しんだと思います それが「四十にして惑わず、五十にして天命を知る」です 多分、30~40歳は思い通りにならず悩んで迷って苦しんだと思います そして40~50歳の間に、ある程度の諦めもつき物事に執着するようなこともなくなり、善悪や物事の判断に惑わされることもなくなった そうしている内に50~60歳の間で、この世での自分の役割(天命)を理解したのだと思います
何だか話が散らかっている気がするので次、行きます
Harashimaがアレコレ述べる章
前段でダラダラと長くなってしまったので、ここは短めに切り上げますね
未来ある若者を叱咤激励する一節でしたが、若い頃に聞いてもピンと来ず聞き流してしまいそうですよね 年長者の話(説教)なんて眠くなるだけですから…そんなモンですよ 気づいた頃には手遅れ、「あの時、何でやらなかったんだ…」そればかりですよ だから平凡なんです
けど、最近の若者は違います 我々の若い頃とは情報を入手する手段が格段に多く、色々と知っています 欲しい情報を素早く手に入れられるし、それらを使いこなしているのだから「素晴らしい」の一言です それこそ畏敬の念を抱くレベルです もう、我々とは違う生き物だと思っています
しかし、個人の利益に集中しすぎて協調性がないように感じます 「自分のことだけ」で相手や周りへの配慮に欠ける言動が目につきます 独りで出来る事は限られています 大きなことをするには他人との協力が不可欠です 利害が一致すれば協力するのだろうけど、利害を超えた部分(人として)の思いやりがあると、もっと「素晴らしい」のですが…
これが年長者の説教なんだろうね 多分、響かない …こうやって世代が変わってゆくんでしょうね
「あのオッサンの説教、ウゼェ~」なんて言われて嫌われようとも、道を踏み外さないよう導くのが年長者の役割でもありますからね 若者に過度に迎合しない宣言をしておきます(誰に?)
それでは、また来週!