論語　述而　其の十　《long》

毎度ぉ～！はらしま（@tyj_harashima）です　日曜のお楽しみ！論語の一節を紹介しています　今回はボリュームのある話でいつもよりチョット長くなります　その分、「読んで得（徳）した」と思ってもらえるよう鋭意努力しますので、お付き合いください

原文・訳

子謂顏淵曰、用之則行、舍之則藏。惟我與爾有是夫。子路曰、子行三軍、則誰與。子曰、暴虎馮河、死而無悔者、吾不與也。必也臨事而懼、好謀而成者也。

子　顔淵に謂いいて曰く、之これを用もちうれば則すなわち行い、之れを舎すつれば則ち蔵かくる。唯ただ我れと爾なんじとのみ是これ有るかな。子路曰く　子　三軍さんぐんを行わば、則ち誰と与ともにせん。子曰く、暴虎馮河ぼうこひょうが、死して悔い無き者は、吾われ与にせざる也。必ずや事に臨のぞんで懼おそれ、謀はかりごとを好んで成る者也。

解説・意訳

今回は結構な長さなので先にネタバレ的な内容の説明をします
子（先生：孔子）と顔淵（顔回）と子路の3人でいる場面で、孔子が顔回に「自分の事を認めて登用する者がいれば積極的に取り組み、見捨てられれば大人しくしているのは私と顔回だけだ」というと子路が「先生が軍隊を率いて出兵する際は誰を連れていくか？」と問い、孔子は「死ぬことを恐れない者は連れて行かない　何事も慎重に構えて、計画を立てて実行（成功）する者を連れていく」　という話です

「之れを用うれば則ち行い、之れを舎つれば則ち蔵る」の「之れ」というのは広い意味があり特定はできないけど多分、政治の世界の事だと思われます　そこで誰か自分の事を頼って任せてくれれば（用うれば）チカラを発揮して取り組む（則ち行い）　逆に見向きもされないようなら（舎つれば）引っ込んでいる（蔵る）といってます　「蔵る」とは、蔵に入る・隠れているといった意味で「表に出ない」といったニュアンスです

「唯だ我れと爾とのみ是れ有るかな」は「そんな風に振舞えるのは私と顔回だけだな」といった意味でチョット「自分たちだけ特別」な雰囲気を出した言い方をしています（なにか感じ悪いよネ）

それに気を悪くした子路が「子　三軍（※）を行わば、則ち誰と与にせん」「先生は軍を指揮するとなった場合、誰と共に行くか」と問います　これは、子路は血気盛んで腕っぷしの立つ、孔子を尊敬してやまない弟子で、子路より年下で孔子のお気に入りの弟子の大人しめな顔回への嫉妬も含んだ質問になります　　※三軍とは、諸侯（領土を持つ支配者）の軍隊で、一軍が12,500人で×3の兵力です　ちなみに天子（天下を治める皇帝）は六軍だそうで、そういったルールがあったようです

そんな子路の質問に孔子は「暴虎馮河（※）、死して悔い無き者は、吾れ与にせざる也。必ずや事に臨んで懼れ、謀を好んで成る者也。」「死ぬことに悔いの無い者は共にしない　必ず物事に取り組む際は慎重になり、計画性をもって達成させる者といく」とこたえます　腕っぷしの強さを前面に出す子路をたしなめる意味も込めた返答をします　こういうところが先生たる所以だと思います
※暴虎馮河とは、「素手で虎と闘い大河を徒歩でわたる」という意味の四字熟語で「勇猛で無謀、勇敢な例え」になります

個人的には前半部分の孔子の顔回への問いかけの内容に疑問があるんだけど、そんなに特別な事なんだろうか？　任されれば期待に応えようと活動するし、見放されれば…そっか、あっさり諦めないか　何とかしようと粘るか　そういう意味で特別なのか　なるほどネ

余談はさておき、メインとなる部分は「目標（成功）を達成するのであれば、見境なく突撃する蛮勇の戦士よりも慎重に物事を考え作戦を立る軍師のような人物と任務にあたる」と返答する部分だと思います　闇雲に物事を進めるよりも計画を立て慎重に物事を運び成功に導く人と組んで行動する方がよいといっています　軍師は戦士も兼ねる事ができても戦士に軍師が務まるか？は別の話になりますからネ

Harashimaがアレコレ述べる章

ずいぶんとタイムリーな話でダラダラと述べてしまいそうで危険なので、ここはサラッと済ませたいと思います

moneyよりも義理人情や主君に仕えて手柄を立てるのが誉であった時代なので何とも言えないけど、誰でも期待されて頼まれれば悪い気はしないし、役目を果たそうと一生懸命に取り組むものです　その結果、首尾よく目的を達成すれば俸禄を賜るワケです　しかし、目的を達成しても「そんなのやって当たり前」と礼もなければ人心は離れます

見返りを期待して取り組むワケではないけど、そんな失礼無礼な人とは距離を置くだろうし、ましてや他人の成果を盗み自分の手柄にしてしまう盗人猛々しい人なら尚更です　当時も居ただろうし、あっただろう事ですが許せないよネ　で、自分の悪事がバレないようにネガティブキャンペーンをして悪評を流し辞めさせようとする…そりゃあ傾くはずですワ

俸禄（報酬や権力）に目がくらんだ蛮勇のマヌケに軍師は務まらないのが証明されたと思います　そんな蛮勇をマネるステレオタイプが増殖して蝕んでいく　何年も前から発信して警鐘を鳴らしていたいけど…末期かな　グレートリセットが必要かもしれません

と～～っっても高いmoneyを前金でもらえればHarashimaが何とかしてみせるんだけど…ないわな　というか時勢的にも縮小しておいた方が善いように思うし、そんな方向で進んでいるように感じます　Harashimaは何処に行っても困らないけど、ここでしか通用しない人達はどうするんだろう？…って、他人の心配する暇はないか　備えておかないとネ

見捨てられても隠居するにはまだ早い　諦め悪く、しぶとく粘って生き残らないとな　それでは、また来週！

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