論語 雍也 其の十八 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は弟子たちとの問答形式ではなく、孔子の考える「君子とは、こういう事を指すのだ」というのと「○○なら~で、△△なら□□だ」という形式の話です 少しニュアンスの難しいところもありますが、お付き合いください

原文・訳

子曰、質勝文則野。文勝質則史。文質彬彬。然後君子。

子曰く、質 文にてば則ち。文 質に勝てば則ち。文質彬彬ひんぴんとして、しかる後に君子。

解説・意訳

今回は「質」と「文」が重要なキーワードとなっていて、「質」というのは「質素」や「素朴」といった意味で用いられています 「文」は、「文化」や「文明」といった「質」とは対極にあるモノという意味で使われています

質より文が、分より質が の後の「勝てば」は「まされば:上回れば」という事です その後の「野」「史」は意訳後の説明します 後半の「彬彬」は「均衡:バランス」といった意味になります それでは、意訳していきます

先生は言った「素朴さが文化的要素より勝ると野蛮となり、文化的要素が素朴さに勝ると自然さが失われる 素朴さと文化的要素のバランスがとれてこそ君子だ」 となります

「野」というのが「野蛮・野放図」といったルールも秩序もない状態を表わしています 「史」は「歴史・史上」といった築き上げてきた、受け継がれてきた文化的な素養の事を指しています 文と質どちらに偏ってしまってもよくないという事です

社会的な秩序やルールもない世界は暴力や腕力、ウソや欺瞞であふれる弱肉強食な世界となるでしょう 逆に、過度なルールや規則を設けて引き締めを行えば、人間の持つ自然な行為にも影響を及ぼし、ぎこちなくなる そこのバランスを上手くとれるのが「君子」だという話です 簡単なようで難しいことをいってます

Harashimaがアレコレ述べる章

人が集まって組織や集団となるのですが、まとまるには秩序やルールが必要になります しかし、育った環境が異なれば一人ひとりに身についた秩序やルール(素養)も異なります ここの擦り合わせが難しい…譲れるところと譲れないところ、譲りたくないところなど個人の思想にまで影響する話ですからネ

Harashimaも近年やっと、こういった煩わしく思える事象を飲み込んだり、受け流したり、理解できるようになってきました 長年の修行の成果とでもいうのかな? 基本的にお節介で世話焼きなので「あぁした方が…、こうすれば…」なんて事を言ったり、したりするのですが、それをしないようにスルーして見守れるようになってきました

クチには出さないけど「あぁ~あ、そりゃマズい」とか「マジか、大丈夫なのか」とは思ってますが、聞く耳を持っていない人達に進言しても通じないし、疎まれるだけで何のメリットもないですからネ(経験者は語る)

そういった自分の中での葛藤を繰り返しているウチに色々な経験や体験を積むことができた気がします 客観的に物事を見ることであったり、自分の想像と実際に起こった事象の差を比較して、自分の性格や気質を知ることができました(自己診断では、楽観的ではあるが神経質で思考はネガティブ…合ってるかな?)

こいうのを「内省」とか「マインドフルネス」というのかな? 意図せずしてきたことに名前があったことにも驚きです 自分の事を知ると「やれそう・やれそうにもない」、「ここまでならできる・これ以上は現状では難しい」などが見えてきます(自分の限界を決めるワケでなく、自分の現在のチカラで責任もって取り組めるラインという意味です)

それが分かると、できる事なら「いつまでに?」「予算は?」「報酬は?」「どんなイメージで?」など具体的な内容について話を進められます できない事であれば断ればいいし、できなくとも「やりたい」と思えば引き受けて(成功させる)努力をするまでです

断れない仕事は…交渉して妥協点を探るなり、別の人を紹介するなりして、相手にとって最善と思われる方法を考えて提示すれば良いと思います(面倒くさいから「できない」って言って断る人も多いようですが、それも各人の性格や気質や育った環境のせいでもあるので、怒っても仕方ない部分もあります 知らんけど)

ダラダラと余談を述べてしまったけど、文と質のバランスが大切なのは理解できたでしょうか? 少し意識して考えることがコツかもしれません お試しアレ! それでは、また来週!

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