毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です お盆休みに入り、ゆっくりする時間がとれるので前から読んでみたかったけど文字やページの多さに敬遠していた一冊を読む事にしました 少し前に話題になって映画にもなった話です(映画は未視聴です) それでは、お付き合いください
著者&作品紹介
今回、Harashimaが紹介するのは恩田陸の『蜜蜂と遠雷』です 「あぁ、これネ」なんて声が聞こえてきそうですが、気にしません 続けます
著者の恩田陸さんは、宮城県出身(生まれは青森県だそうです)で幼少期は引っ越しが多く色々な土地で過ごされたようです その中で、父親の所蔵するレコード(クラシック音楽)と本を好むようになり、大学に入学するとオーケストラに所属したそうです その後、大学を卒業して就職しますが体調を崩たりして退職します 退職後の1991年に「六番目の小夜子」が第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補に残り、翌年に刊行されて作家デビューをします
デビュー後は、「夜のピクニック」で第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞を受賞します 2006年には「ユージニア」で第59回日本推理作家協会賞を、翌年には「中庭の出来事」で第20回山本周五郎賞を受賞し、江戸川乱歩賞の選考委員に就任します そして今作「蜜蜂と遠雷」で第156回直木賞と第14回の本屋大賞を受賞します(ちなみに、同じ作品で直木賞と本屋大賞をダブル受賞するのと、同じ作家が2度目の本屋大賞を受賞するのは史上初だそうです) 他にも多数の執筆活動をしておられます
ネタバレしない程度の内容紹介
映画を観ている人も多いかと思うのでサラッと紹介しておきます まず、クラシック音楽(ピアノ)のコンクールの話です コンクールを勝ち抜いていく話なのですが、ただ単に勝負の行方を楽しむ話ではなく、コンクールというビジネスモデルの話であったり出場者のバックグラウンド(背景や人間模様、コンクールに懸ける意気込みなど)、主要なキャラクター達がコンクールを通じて成長する姿などを楽しむ話ではないかと思います
作中に登場する作曲家や作品名も気になります クラシック音楽に興味が湧くような曲の解説というか印象というのか、作者のクラシック音楽愛?みたいなモノを感じます 主要なキャラクター達の個性も際立っていて、それぞれの物語も楽しめるエンターテイメントな一冊です
Harashimaがアレコレ述べる章
いやぁ~、面白かった 失礼になってしまうかもしれないけど、40巻ぐらいのマンガを一気読みした感じです ネタバレになってしまうから詳しくは控えるけど、登場人物からストーリーから曲の解説まで全部がマンガみたいで読みやすく面白かった
文字やページの多さに気後れしていたけど、読み始めたら続きが気になって止まりませんでした 実在する作曲家の曲が多数登場して情景などを想像する場面も多くあるのですが、それが正しいとかは確かめようもないけど(実際に曲を聴けば分かるのかな?)、感想や解説が料理マンガの大げさな食レポと同じように思えて余計にマンガなイメージを感じました
そりゃぁ、音楽の背景や情景、印象や感想をこれだけ盛り込めばページ数も増えてしまうのも頷けます クラシック音楽に造詣がないので、その部分に関しては「ホントかいなぁ」って思いながら読み進めましたが「聴いてみようかな?」と思わせるチカラがある文章でした(実際に何曲か流し聴いてみたけど…です)
クラシック音楽やピアノ、コンクールなどに興味を持つキッカケになりえる一冊だと思いました