満を持す(故事成語) 《middle》

故事成語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 今回は故事成語の話 意味は何となく理解しているかと思いますが由来や語源をご存知でしょうか 知らずに使っていると大変な事になりますヨ そこら辺を紹介していくので、最後までお付き合いください

意味や由来・語源

来るべき時を待つなどタイミングを見計らうという意味の言葉です 余談になりますが2013~15年頃に流行した「妖怪ウォッチ」に『万尾獅子まんおじし』という妖怪がいました 「まだ、その時じゃない」という決めセリフで一向に何もしない面白い妖怪です(見てる分には…ですが) 話を戻します

由来や語源ですが、『史記』の「周勃世家しゅうぼつせいか」の中にある話が元になっています 短くまとめると、紀元前二世紀の前漢王朝時代、皇帝が戦場にいる周亜夫しゅうあふという将軍を激励に訪れます その時、兵士は皆キチンと鎧を身に付け、剣は研ぎ澄ましてあり、石を飛ばすための弓は引き絞ってあり、いつでも発射できる状態であった(←この弓の状態を「満を持す」なのです)というのが語源になります

また余談になりますが、激励に来たはずの皇帝は結局、周亜夫と面会する事はできませんでした なぜなら、戦場では将軍の命令だけ聞くよう厳しく訓練してあったため中に入れてもらえなかったそうです それだけ兵士の躾を徹底してあったというエピソードになります

Harashimaがアレコレ述べる章

今までHarashimaは少し勘違いをしていました 時期やタイミングがみつるのを待つことを「満を持す」だと思っていたのですが、本来の意味は「準備万端で時期やタイミングが訪れるのを待つ」なんですネ 確かに、時期やタイミングが来ても肝心の準備が整っていなければチャンスを逃すことになります

チャンスを逃さないよう日頃から準備しておかないといけませんネ 準備ができていても必ず上手くいくとも限りません チャンスを掴むには他に世相であったり運や風が必要になります せっかくのアイディアも不景気や懐具合(世相)により「今じゃない」と運にも見放される場合もあります

あと「風」ですが、これは選挙などでも使われる言葉です 自分たちに「風が吹いてる」なんて表現されます 同じ方向(目的)に進む仲間がいればフォロー(追い風)となり、同じ労力でもアゲインスト(向かい風)より楽に、より大きなチカラを発揮できます 風を味方につける事は重要です

ただ、前例のない道なき道を切り拓く場合には常にアゲインスト(逆風)が吹いています それでも目的を達成したければアゲインストをものともしない覚悟が必要になります しかし、前例のある道と道をつなげたり組み合わせるだけの場合は無理にアゲインストの中、物事を進めるのは賢くないように思います 追い風が吹くまでガマン強く待つ方が、より簡単に目的を達成できるはずです(達成までの時間的な制約がある場合は、その限りではありませんが)

また、チャンスを掴みかけて「逃した」と感じることがあるかもしれません
準備不足だったのかもしれないし、風がアゲインストだったのかもしれません いずれの場合も諦めてしまえば、そこでお終いです(某バスケットボール漫画の名言にもあります) 次のチャンスに備え準備(改善)を進める、追い風が吹くよう根回し(ロビー活動)をするなど、フォローが吹くまで満を持して粘ってこそ目的を達成できるのです

万尾獅子のように「まだ、その時じゃない」といつまでも踏み出さず、機を逃さないようにしないとネ(準備万端なのかも怪しいところです…妖「怪」だけに) なんてナ

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