論語 里仁 其の十五 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は信念の話です Harashimaのヒーロー、モハメド・アリも「信念の人」なんて形容されています そして、弟子の曾氏の読解力にも注目です それでは、お付き合いください

原文・訳

子曰、參乎、吾道一以貫之。曾子曰、唯。子出。門人問曰、何謂也。曾子曰、夫子之道、忠恕而已矣。

子曰く、よ、一以く。曾子曰く、子出づ。門人問いてく、ぞや。曾子曰く、夫子は、忠恕のみ。

解説・意訳

今回は登場人物が3人いて、孔子(「子曰く」の子はもちろん、今回は「夫子ふうし」も孔子の事を指しています)、曾子(孔子より46歳も下の弟子で、「しん」は曾子の本名になります)、門人(弟子ではない部外者だと思います)といて、師弟の話に門人が口をはさんで尋ねるという内容です

まず、孔子が「参(曾子)よ、わが道は一つのモノでを貫かれている」と話しかけます それに曾子は「」(丁寧な返事で「さようでございます」といったニュアンス)と答えます その後、孔子が席を外した時に門人が曾子に尋ねます「どういう意味だ?」と

曾子は「先生の道は忠恕ちゅうじょ(忠:誠実で忠実な事 恕:忠を他人に及ぼす事、則ち思いやりや愛情)である」と答えました といった内容になります
コレを意訳すると

先生は言った「曾子よ、私は一つの信念を貫いている」 曾子は「はい」と答えました 先生がいない所で門人が「どういう事だ?」と聞きました 曾子は言いました「先生の信念は誠実さと思いやりである」 となります

曾子という年少の弟子は日頃より孔子の事を観察していたのでしょう 孔子が抽象的な表現で話した言葉を「忠恕:信念を誠実さと思いやり」だと察し、理解していなかった門人に説明しています(最近では、こういった濁した言い方が誤解を招く事も多く、忖度を助長している感もあるので注意しましょう)

Harashimaがアレコレ述べる章

普段から共に行動していれば、人とナリも何となく分かってきます(まぁ、目に見える部分だけを見て知った気になってる人も大勢いますが…) 今回の一節の場合、師弟関係なのも多少の影響があるかと思いますが、弟子から見た師匠の信念は「忠恕である」と感じているのです

逆に、日頃より自己中心的な言動が目立つ人であれば「ワガママ」「自分の事しか考えていない」などのレッテルを貼られてしまう事にもなります 他人の顔色を窺って生活するのは窮屈で間違っているようにも思いますが、全く無視して勝手な振る舞いをするのも違います

そういった摩擦が起きないように誰もが学問をして教養を身に付ける事が、お互いの身を守る助けにもなります 無知無学による誤解や勘違いで関係を壊し、いがみ合ったり険悪な雰囲気になる場合もあります

学問を始めるのに老若男女はありません 世のため人の為になる信念を見つけられるよう、しっかり学びましょう! 

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