論語 里仁 其の二 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 先週サボった分、今回は普段より長々とダラダラ述べるつもりでしたがリアルの方で出かける用事があってコンパクトにします とりあえず、お付き合いください

原文・訳

子曰、不仁者不可以久處約、不可以長處樂、仁者安仁、知者利仁。

子曰く、不仁者は以て久しく約に処るべからず。以て長く楽しきに処るべからず。仁者は仁に安んじ、知者は仁を利とす。

解説・意訳

今回の一節は、不仁者(仁徳のない人)・仁者(仁徳を体得した人)・知者(仁徳の体得は定かではないが、優れた知性や理性を備えた人)を比較しています(孔子は、仁者と知者を比較対照する事が多いので違いを覚えておくと良いかと思います)

まずは不仁者について、「もって久しく」「もって長く」は同意で「長らく」という意味になります 「やくる」「楽しきにる」は対比で、節約の「約」は貧乏暮らしを意味し「楽」は安楽、豊かな暮らしを指しています

次に仁者ですが、「仁にやすんじ」とは「体得した仁の境地に安住している」といった意味になります 最後の知者ですが、「仁を利とす」とは「仁徳を体得しているワケではないが仁徳を上手く利用する」といった感じです(「利用する」というのに語弊があるかもです)

詳しい説明は後にするとして、以上を踏まえて意訳すると
先生は言った「不仁者は長いこと貧乏暮らしは出来ないし、長いこと裕福な暮らしも出来ない 仁者は体得した仁徳に安住し、知者は仁徳を自分を高める手立てとして利用する」となります

前半は不仁者の生活の対比となっていて、「長いこと貧乏暮らしが続けば嫌気がさし悪い事に手を染める、裕福な暮らしが続けば傲慢になり転落する」という事をいっています なんとなく想像がつくよネ

後半は仁者と知者の対比となっていて、「仁徳を体得した仁者は何事にも動じることなく落ち着いて安定している、知者は仁者とは異なるものの、自分を高めるために仁徳を上手く利用している」といった感じになるかと思います

Harashimaがアレコレ述べる章

先週の一節(里仁その1)も住居、住まいの話で今回の話と絡めて語られるようです 上手くまとめて説明できるほど詳しくもないので割愛させていただきます 各々が「何となくのニュアンス」を感じ取れれば、それでいいように思います

で、個人的な疑問として不仁者と小人はイコールなんだろうか?というのがあります 漢字にしろ意味にしろ同意であったり似た表現が多用されてるので、同じと考えていいのかな? とりあえず、よしとしておきます……今のところは

貧乏が続いても悪に手を染めることなく、チャンスが来た時に確実にモノにできるよう準備しておく事が大切になります 準備をするからこそチャンスはやって来るのです 逆に、豊かな時にも慎ましくあるからこそ長く繁栄するのです それが「道理」です

腐らず僻まずチャンスをうかがい、やって来るモノと信じて明るく楽しく豊かに時を待ちましょう!

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