論語 八佾 其の二十四 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は説明に時間がかかるので、長くなります コチラも作成に時間がかかり大変ですが、なんとか短くまとめたいと思ってますので、お付き合いください

原文・訳

儀封人請見。曰、君子之至於斯也、吾未嘗不得見也。從者見之。出曰、二三子何患於喪乎。天下之無道也久矣。天將以夫子爲木鐸。

儀の封人 えんことをう。く、君子るや、吾未るをずんばあらざる也。従者 之えしむ。でてく、二三子 うことをえんや。天下道無きやし。天 将夫子木鐸す。

解説・意訳

封人ほうじん」とは、衛の国だとされる地域に義という地名があって、そこの国境警備にあたっていた地方官を表わしています 「請見」は「(孔子に)会いたい」と請う(お願いし)たとなります 次の「曰」は封人の言葉です

「君子之至於斯也、吾未嘗不得見也」は「立派な人(君子)がココ(斯)を通る時、私は未だかつて(嘗)請見を断られた事はありません」と訳されます (※封人は「会えるのは当然」のような物言いですネ)

「從者見之」は、従者(弟子たち)は会わせる段取りをした。となり「出曰」は封人が会見を終えて出て来て言った。です 「二三子何患於喪乎」の中の二三子というのは「皆さん、諸君、君たち」といった呼びかけになります 何患於喪乎の部分の「さまよう」が放浪する事を指し「うれえん」が、気にする事ない・気に病む事ないという励ましのような言葉になります

「天下之無道也久矣」は「天下に道理が無くなって久しい」となります
「天將以夫子爲木鐸」は「天は将に夫子(孔子)を木鐸(※1)しようと考えているのでしょう」となります (※1:木鐸とは大きな鈴で、古代の中国では法令などを広めく人民に知らせる時に振り鳴らしたようです)

解説が長くなりましが、以上を踏まえて意訳すると
義の国境警備官が「孔子に会いたい」、「立派な人がココを通過する時に私がこう申し出て断られた事はない」と言った 弟子たちは会見をセッティングした(国境警備官が)出て来て言った「皆さん、放浪の旅を続けていても気にする事はない 天下に道理が失われて久しいが、天は先生(孔子)を木鐸にしようと考えておられるのです」となります

「天は先生(孔子)を木鐸に……」というのは「神や仏は孔子を、孔子の思想を(木鐸のように)人民に広く知らせるために放浪させている」という意味になります この一節をキッカケに「木鐸」という単語は「世の人を教え導く人・社会の指導者」という意味を持つようになりました

Harashimaがアレコレ述べる章

ここまでで疲れたから、ここからはサラッと読める程度にしておこうと思ってるので、もう少しだけお付き合いください……と言っても、あらかた説明してしまったので述べるような事もないです でもまぁ、少しだけ

この国境警備官は他にも立派な人と会見している中で孔子を「木鐸」に例えるほど立派な人物だと評しているワケです(逆に、放浪して思想を流布しているのが木鐸のように思えたのかもしれませんが)

その人を知るには、その人と会話してコミュニケーションを取りながら本性や本質を確かめる他ありません ウワサ話や人づての話は当てになりません だけど、ウワサなどを信じてしまうステレオタイプはいます Harashimaも例外ではないので事実や確かな情報を重視して話をしようと心掛けています

ウワサを信じて偏見や差別をするステレオタイプとは距離を置かないと、段々エスカレートしていき本性や本質をむき出しにして攻撃してくるので気を付けてくださいネ(経験者は語る)

このブログが、「木鐸」とはいかないけど誰かの支えや癒しになれれば幸いです

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